ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4382154hit]

■クラブユース選手権 決勝トーナメント1回戦 いわき−清水 ヴェルディ−ひがし
開始2分、いわき・鈴木政俊君がスピードに乗ったドリブル、CBを引きつけてスルーパス、鈴木勇希君がマーカー佐野君をいいターンで振ってシュート、GK山崎晃太君が辛うじて触りCKへ。向山君の左CKは高田君がマーカーを振り切って頭に当ててファーに流し込みいわき先制。清水もすぐ攻勢に出る。池田君・長沢君の強力なインサイドが当たりの強さ・空中戦で優位に立ち確実な技術で中盤を支配にかかる。いわきのインサイドも当たりには強いが長沢君のパワー、動きが上をいった。16分、ハーフラインを少し超えた地点からの清水FK、長沢君を狙った池田君のキック、後藤秀之君が完璧なマークで長沢君をブロックし落下点に入るが、長沢君のパワフルな当たりに体勢を崩し、頭に当たってOGとなってしまい、1−1の同点に。ここからが面白い展開となった。インサイドで優位に立つ清水だが、サイドで奪われカウンターという流れとなった。いわきのSH鈴木弾君、向山君は守備のセンスもあり、後ろからスッと寄って奪う動きが上手く、先の展開の読みもいいので、さあ清水のサイド攻撃だ、というタイミングで再三カットしてカウンターに入るのだ。いわきの選手は積極的に勝負を仕掛け、岩本君は鈴木政俊君、桑原卓哉君・佐野君は鈴木弾君に大苦戦。特に鈴木弾君は圧倒的なスピードでサイドを支配していた。また清水のサイド攻撃に対しCBがギリギリのところでクロスをカットし、ボランチが二次攻撃をきっちり防ぐ。清水・小出君の左クロスに大平君はよく対処していた。結局ボール支配では清水が上回るものの決定機ではいわきが上回り、若干いわきペースで前半終了。

ハーフタイムのいわきの会長さんの話では鈴木弾君は100mを11秒3・4の足があるらしい。新聞では11秒5と書いていたがとにかく速かった。先の展開を読める選手でもあり、ユースレベルでもすぐにベンチ入りできるかもしれない。

後半も流れは変わらず、中盤を支配する清水とカウンターのいわき。清水CBは前半よりも良くなり、より慎重なプレーをみせた。余計な意識を捨て、いわきを互角の力量を持つ強敵としてただ全力を尽くすことだけを考えてプレーしているのだろうか?12分、鈴木政俊君が右に流れ巧みにマーカーをかわしクロス、鈴木弾君の決定的なヘッドはファーに外れてしまう。16分、清水RB桑原彬君のクロス、いわきは近い選手4人にはきっちりマーカーがいたのだが、一番遠い小出君だけフリーでその小出君にピッタリクロスが届き、持ち込んでドリブルシュート、しかしGK大金君も好セーブ。17分、清水・田村君→小泉君。チーム1の突破力を誇るという右サイドアタッカー。最初のプレーでいわきのサイドをごぼう抜き、CKを奪う。小出君の右CKからゴール前は混戦となり、クリアを拾った小出君から長沢君に渡り、これを落ち着いて決め、清水2−1と逆転。いわきは特に大柄でもないCB大平君を前線に上げて攻める賭けに出る。しかし残り十分間むしろいわきのチャンスは減り、清水の攻勢が増した。強力な控え選手を誇る清水に比べるといわきは選手層では厳しいのかもしれない。27分小出君のコントロールシュート、29分には町田君がいずれも山崎君からのパスを決め、清水が4−1でいわきを振り切り準々決勝に駒を進めた。(こちらの勝手な)期待にたがわぬ好ゲームだった。最後には点差がついたものの、いわきはタレントを揃えていた。例年地元仙台の有力選手が関東Jクラブに進む度に悔しい思いをしているベガルタサポとしてはぜひ来てほしい選手も何人もいることだろう。

翌日の日刊スポーツ東北版では「いわき、圧倒的攻勢ながらゴール奪えず敗北」という内容の記事があった(笑)。決定機はいわきが上回ったとはいえ、ボール支配では清水が上だったし“圧倒的攻勢”はないと思うが・・・・・・(笑)。大阪版でも「G大阪、終始猛攻を浴びせながら広島に決定機を確実に決められて敗北」 くらい書いてもいい・・・・・・はずはないか。


昼食をはさんだ第2試合はヴェルディ−FCひがし戦を観戦することにする。背後のピッチではでは東京−G大阪戦。ひがしの関係者の方の話も聞きたいところだが、ピッチの反対側に固まっており、そちらへ行くと東京−G大阪戦が分からなくなるので断念。



[5]続きを読む

08月13日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る