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サッカー観戦日記
by T.K.
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■大阪招待2日目 長崎選抜−ウエストハム 大阪選抜−慶尚南道選抜(晋州高校)
ウエストハムは技術的には不恰好で、大柄な選手がモタモタとボールコントロールに苦しんでいるわけだが、各選手とも国見より先の展開が読めており、攻守ともにここぞという場面には必ず誰かが現れる。プロ予備軍としてはかなり物足りず、スタメンにはおそらくトップ昇格の選手はほとんどいないが、イングランドの恐るべきレベルの高さを感じさせた。昨シーズンのFAユースカップは確か第3ラウンドで消えたはず。(ちなみに昨シーズンの出場資格は84年9月1日以降出生)このレベルのチームがイングランドには50〜100もあるとしたら・・・・・・。

国見はフィジカルでは歯が立たず、スペースを狙いたいところだが、スペースを潰す感覚に秀でたウエストハムの前に攻撃の起点を作らせてもらえない。風上なのに。この分だと日本の暑さにウエストハムがバテる後半までは耐えるしかないかな、と思い始めた15分、川口が国見初の右クロス、ファーで折り返したボールはクリアされるが、頑張って出崎が追いつき左クロス、不正確だったが国見もこのプレーで動きがよくなる。21分、RBマクレナハム右クロスがファーのバンスへ、決定的なチャンスもなんとトラップミスで逃す。
23分、バンスの左クロスをピアーソンがヘッド、高さが足りず上に外れる。24分、渡邉目の前のDFが居ないかのように強引にシュート、GK正面でキャッチ。渡邉のイライラが伝わってくるプレーで実は国見としては前半唯一のシュートだった。35分、コヘンが強引にシュート、DFブロックのこぼれをライト豪快なシュート。40分ハーフの終了間際ウエストハムは点を取りに来ている。37分にもライトはロングで国見ゴールを脅かす。38分にはライトのスルーパスがDFのウラへ走るラムズデンに通り、狙い済ましたシュートはポストにはじかれる。39分、左に流れたライトのクロスをピアーソンが押し込みついにウエストハム先制!と思いきやファウルの判定でノーゴール。このあとピアーソンと益永がどつきあい。結局0−0で前半終了。

シュート数9対1、流れの中でのクロス13対6、完全なウエストハムペース。国見とすれば前半スコアレスで済んだのは上出来だった。レフェリーは韓国の帯同審判の金氏だったが、ややレベルに問題があり疑問の残る笛が多かった。しかし両チームとも異議を唱えることはなかった。金氏の笛は上手く鳴らないことが多く、プエーと情けない音を立てていた。

後半国見は川口→深浦。ウエストハムの左サイド攻撃対策か?バンスの左右両足でのクロスが何本も入っている。ウエストハムは気合が入っている。開始すぐピアーソンのペナ外でのキープを坂上引きずり倒しFK。バンスの左足は上に外れる。CBブレウィットが前半よりよく怒鳴る。「ソーソー」「ダー!」ベンチからも「スクイズ」の指示が出る。日本ではオフト英語の影響でラインの押し上げを「プッシュアップ」と呼ぶが、FAではスクイズという。ブレウィットとパリントンのCBコンビは圧倒的な高さとマーク技術があり、パリントンはカバーリングスピードも十分。ブレウィットの左足キックはさっぱりだが、自分をよく知っていてミスがない。8分、バンスの左足シュート、DFに当たる。9分、ピアーソン、ストークス→キャリック、コールをそのままのポジションに投入。キャリックは前線に高さが欲しいからか?ストークスは運動量が落ちていたのと、コールがU−18代表なので本来のレギュラー投入なのだろう。ウエストハムは中盤もよく動くようになる。12分、渡邉ロングシュート。「とりあえず撃っとけ」シュートで可能性は全くない。

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08月09日(土)
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