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サッカー観戦日記
by T.K.
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■近畿大会二日目
こちらのゲームは組織的な激しいプレスで草津東が優位に立つ。例年通りシンプルなパス回しからサイド攻撃を狙う。パススピードで草津東が優り、特にミドルパスが正確でピッチを幅広く使う攻撃が冴える。前田(177cm)上野(180cm)もスペースに流れて受けることが多いが、これは清風の守備を研究した攻めだろう。確実に基点となりサイドで数的優位を作り崩す。エース格の10番・森村は周囲が良く見え、インサイドキックでのノールックパスも再三見せる。タテのドリブルからのクリーンシュートも得意で、清風のマーカーを何度もかわす。守備でも強い。33分、草津東の右からの攻撃、川西のクロスから最後は森村が決め草津東が先制。清風はFWが孤立している上に疲れが残っているのかやや動きが重く、局面を打開できない。結局前半は草津東1点リードで終了。
後半は少しずつ草津東のプレスも落ち、清風も中盤でパスが回せるようになる。10分にはスルーパスを受けた北野が地を這うような決定的シュート、しかし草津東GK南井好キャッチ。13分、草津東・村田が左から右足クロス、牧村ボレーGKに当たったボールを上野が決め0−2とする。草津東の攻撃陣は得点意識が高く、ここぞと言う場面での分厚い攻めは迫力十分。これに対し清風の攻めは綺麗だが、ゴール前に詰める人数は足りずクロスにも草津東はしっかり対処している。13分、清風・伊藤の23mFKはGK南井フィスティング。14分、清風は両SH辻・島本→米田・合田と交代。戸来がLHに下がり米田が北野と2トップを組む。戸来はゴール前に入る意識も高く、右クロスにボレーを放つシーンもあり、清風の右からの攻めに迫力が出る。19分、草津東、左サイドに流れた前田が突破、ペナで倒されPKを得る。しかし前田のキックは緩く清風GK高橋がなんなくキャッチ。23分、清風、左から戸来→米田へ、クロスに北野が競り勝つが、GK南井の正面へ。草津東も前田→山本、森村→三反田と交代。三反田は森村のような力強さはないが、よりも技巧的でスピードもある。兄は昨年の芥川のエースだった。ファンタジスタの家系かもしれない。33分、草津東、右サイド深くから三反田へ、切れ込んで左足シュートでニアサイドの上に突き刺しとどめの3点目。草津東が安定感ある戦いで準決勝進出を決めた。
なお試合中清風の保護者の方には冷たいコーヒーを頂きました。ありがとうございました。
近畿大会 準決勝 近大和歌山−草津東
6月29日(日)希望が丘球 14時 ピッチ並 晴 微風
近大和歌山 草津東
−−−吉田−−中出−−− −−−山本−−上野−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−森村−−−−−
坂田−谷口−−東−−荒武 −−村田−畑−−牧村−−
稲葉−川端−−中野−秋田 猪飼−西澤−−酒井−川西
−−−−−栗林−−−−− −−−−−南井−−−−−
二回戦の約2時間半後に行われたが、双方ほぼベストメンバー。近大和歌山は2回戦と同じスタメン。4バックを高く押し上げてのプレスが武器だが、この日2試合目で運動量を維持できるか。ただし組織力・集中力は高い。攻守にわたり高さがないチームなので、いかに高いラインを保ち、すばやくサイドに展開し、低いクロスがどれだけ入るかがポイント。
草津東はFW前田のところに山本が入る。前田は足を痛めているようだ。森村もケガしているが出場。山本はスペースに流れるタイプ。プレスの位置は近大よりは低い。ゾーンで守るDF陣が小柄な2トップの動きに惑わされずバランスを保てるか、また天性の視野の広さを持つ森村以外の中盤が近大のプレスの中しっかり周囲を見れるか。
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06月29日(日)
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