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サッカー観戦日記
by T.K.
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■関西女子リーグ1部 第4節 ラガッツァFC高槻−神戸FCレディース Lリーグ 第3節 スペランツァ高槻−宝塚バニーズ
かつての天才MF佐々木博和氏率いる高槻は技術のある選手を揃え、個々の実力やポテンシャルは宝塚よりも一枚上回る。鳥越・高倉・相澤・庭田の4人が代表経験者で、轟・下小鶴も代表候補入りの経験があり、ラガッツァから昇格した阪口もU−18代表候補の期待の新鋭である。代表キャップ79を数える高倉と下小鶴の技術系ボランチに象徴されるような技術重視のサッカーが持ち味。中鍋・鳥越はストッパーながらどんどん攻めあがる。ベテラン鳥越は以前は攻撃的なポジションだった。マークをこまめに受け渡しバランスを保つ。両サイドは俊足で特に相澤は日本トップクラスのスピードを誇る。FWは技術系ドリブラー阪口と点取り屋久山のコンビ。

宝塚は4バックで両サイドは守備的。小柄ながら力強い伊丹がDFラインの前で相手を潰す。左利きで技術を活かした突破力があり左足クロスもいい稲葉とスピードが売りの小林がサイドに張り出し、シャドーストライカー・タイプの三浦が素早い判断でFWに出す。中盤は守備面での連携が甘く、選手間の距離も離れすぎていてあまり機能していない。長身RB阪上は代表候補入り、平田はU−16選抜入りの経験がある。

序盤は宝塚がリズムをつかむ。5分、宝塚・稲葉のクロスを轟キャッチミス、ファーには大胆にもRB阪上が待ち構えておりヘッドも辛うじて轟がセーブ。10分、高槻右クロスから久山シュートはイマイチ。12分、宝塚左サイドのFK稲葉から正面で田中がフリーからヘッド、決定的な場面だったがGKの正面に飛び、轟キャッチ。14分、高槻・庭田が右サイドからゴールライン近くまで切れ込みマイナスのグラウンダークロスも久山にきっちりついていた田中がカット。14分、宝塚・三浦早い判断で若林へ、左に流れて受け切り返し正面の三浦に戻し、20mミドルは外れる。17分、稲葉が抜け出しかけるが、高槻CKに逃げる。ショートから今枝につながるがシュートブロック。19分、高槻DFのクリアを拾った庭田のスルーパスを受けた阪口のシュートは安田セーブ。このあたりから高槻のペースになり、支配率が高くなる。22分、空中戦のこぼれを拾った宝塚・伊丹が力強いタテの突進からミドル、外れる。直後、高槻・庭田の吸うルーパスを阪口ダイレクトではたき久山のシュート。23分、高槻カウンター阪口がポストに入り右に開いた庭田へ、右クロスにファーで待ち構える久山が切り返しで一人かわし冷静にシュートを決め高槻先制!30分、バックパスに今枝が詰めるが轟は無理に前に出そうとして今枝に当ててしまうがボールはマウスを外れる。33分、高槻・相澤スピード抜群のドリブルから左足クロス、庭田にわずかにあわず。34分、宝塚・小林スピードを活かした突破からクロスを稲葉が頭で絶妙の落とし、若林のシュートは鳥越ブロック。35分、宝塚・小林タテ突破からクロス、今枝のヘッドは上に外れる。37分、宝塚・田中が久山にプレゼントパス、阪口にはたき左足シュートは当たり損ね。40分、高槻スローインから庭田中央に切れ込み左足シュートはDFブロック。結局前半は1−0で終了。

前半はともに中盤の守備が甘く、攻め合いになってしまった。高槻のボランチは球際の力強さが足りずチャージで奪うシーンは皆無だったし、宝塚は伊丹に頼りすぎていた。後半どう変化するかが鍵か。相澤と小林のスピード対決も興味深い。


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05月25日(日)
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