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ちゃんちゃん☆のショート創作
by ちゃんちゃん☆
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■ショートショート3編【鳴門】
「出来たらその調子で、守秘義務も守ってもらえるとありがたいのだが。義兄上」
「「が・・・我愛羅が、照れてる・・・」」


「で? いつからシカマル君は、砂隠れとの往復郵便屋サンになったのかな〜?」
「茶化さないでください。大体、こう言う事態になったのも、半分はカカシさんのせいなんですから。むろん、残り半分はガイ先生ですが」
「・・・で、こっちは、カンクロウくんとテマリさんから、俺への手紙、と。どれどれ」
「どうせ、ガイ先生が何書いたか教えろ、って言ってるんでしょ? カカシさんが添削したこと、俺、彼らにバラしてますから」
「ご明察。ねえ、どう対処したらいい?」
「ご自分で考えて下さい。俺は一旦、止めたんですから」


「冷たいなあ、シカマル。ま、これは個人的な話だしねえ。どうせだから、ガイが里外から戻って来たら、相談してみようか」
「その方がいいでしょう。どっちみち、風影からの手紙も渡して欲しいし」
「ふふ。我愛羅くんからまたもや手紙が来た、って知ったら、さぞや喜ぶだろうねえ。ガイの奴」



※本編では書けなかったけど、ガイからの暑苦しくも情熱的な? 手紙を受け取ったら、我愛羅はきっと表には出さないまでも、それなりに喜ぶんじゃないか? と思ったので。あと、誰しもが突っ込んだ、「風影、イチャパラ所持事件」に、何となく触れたくて。




■拝啓 火影 はたけカカシ様■


「にしても、ガイ。お前にしては気が利いてるよね。我愛羅くんに手紙でお礼を、だなんて。どうやら思い切り好感度アップ! じゃない」
「イヤイヤ。俺は単に真似ただけだ」
「真似た?」
「うむ。いつの時代になろうが、どんな歳になろうが、さぞや嬉しいんだろうな、と、傍から見ても分かるからだ」
「へ???」
「それなりに好意的な相手から、手紙を貰うと言うのは。・・・なあ? カカシ」
「・・・っ! ゲホゴホゲホ★」
「おや火影様。いかがなされましたか。顔が赤いですぞ?」
「ガイ、お前・・・結構言うようになったよね」



※本編小説執筆中は、本気で「カカシ秘伝」のことは忘れてたんですが。思い出したら、ついこう言うツッコミしたくなったんです。きっと季節ごとの書簡ぐらい、交換してるだろうし。



■知られざるもう一つの物語■


「風影様。私をわざわざ、お呼びと伺いましたが・・・」
「来たか、シジマ」
「・・・じゃ、俺たちはこれで帰るじゃん」
「ごゆっくり。しばらくここは、誰も通さないからな」
「余計なお世話だ、テマリ」


「・・・? 熱でもおありになるんですか? 風影さま。お顔が赤いですよ?」
「イヤ、何でもない。それよりもシジマ、お前への用件なんだが・・・これだ」
「は? 『風影殿へ』? この手紙は一体・・・随分豪快な筆跡ですね」
「スマン。そっちじゃない。お前宛てはこちらだ」


「これ・・・は・・・っ!」
「テマリの婚約者に、最近新たな部下が2名ばかり増えたと言う話だ。姉が木ノ葉に嫁ぐ際、親身になれる者をということで、そのうちのくノ一の方が、正式に配属先が決まった。医療忍者だしな。うってつけだろう」
「あ・・・・・」
「どうせだからこの際、きちんと所帯を持った方が良いという、火影からの提案でな。ささやかながら結婚式を挙げたらしい。
・・・お前を呼べなくてすまなかった、と俺にも手紙を寄越してきた」
「いえ・・・いえっ・・・! 幸せなら良いんです。生きていれば、また必ず会うことも叶いましょうから」
「そうだな・・・出来れば、平和で穏やかな場面で会えればいいな。シジマ」



※ちゃんちゃん☆ は密かに、我愛羅×シジマ派です。

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06月30日(火)
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