ID:38841
ちゃんちゃん☆のショート創作
by ちゃんちゃん☆
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■そして始まる日々(3)JOJO 広瀬康一
旅費は全額負担してくれるって言うし、別に危険なことでもないって話だったから、僕は引き受けることにしたんだけど・・・。
「姉さんが不思議がってましたよ。僕の交友関係どうなってるのか、って」
承太郎さんが煎れてくれたコーヒーを飲みながら、僕は何となくそう話し出した。
「?」
「昨日、承太郎さんからの電話、受けたの姉さんだったもんで」
「ああ・・・」
「普通、歳の離れてる人たちと友達づきあいなんてしないじゃない、って。・・・そうなんですよね。承太郎さんに露伴先生、トニオさんに玉美さん・・・こうやって考えるとみんな、スタンド絡みで知り合った人たちばっかって言うのが、不思議って言うか・・・」
───承太郎さんが怪訝そうな顔をしているのが分かる。僕が何を言いたいのか、理解できないんだろう。
僕も、どうしてこんなことを話題にしたのか、自分でも分からなかったんだ。
「僕って仗助くん以外、スタンド使い関連じゃないと友達になれないのかな、って思っちゃって」
そう、口にするまで・・・。
「・・・」
承太郎さんは何か言いかけ、やめた。彼にしてみれば珍しく、困惑しているのが丸分かりだ。
「あ、別にイヤとかそう言うんじゃないんです。みんな、イイ人ばっかだし。知り合えたからこそ、吉良の野望を止める事も出来たんだし。・・・ただ・・・」
大きなため息と共に、僕は本心を吐露する。
「ただ・・・僕がスタンド使いになったのは、本当に偶然だったから・・・。もし、なんて過程は無意味だとは思うんだけど・・・もしスタンド使いになってなかったら・・・」
「・・・」
「こんなに友達、出来てなかったんじゃないかな、って思っちゃって」
≪続≫
09月16日(日)
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