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衛澤のどーでもよさげ。
by 衛澤 創
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■断食一日め。
昨夜は移動だけでもくたくたで、早くに眠くなってしまって、眠剤を飲む前に眠ってしまいました。しかし、眠剤なしだとやはり二時間程度で目が覚めてしまい、改めて眠剤を飲んで更に五時間眠って、さわやかに目覚めました。窓外は大雨ですが、目覚めは爽快なものです。
しかし、携帯電話の電池がいまにも切れそうで、それが気がかりでなりません。
とか思っていたら、朝の定時連絡(親とのおはようメール)が終わった途端に携帯電話、完全に沈黙。
普段、特に連絡に使用していないものではあっても、自宅ではない場所にいて、しかも非常連絡手段が使えないとなると、結構不安なものです。
昨日の夕食が断食準備食で、今朝からは水以外一切摂らない完全断食のはじまりです。「水以外一切」とはいえ、私は持病があるのでその内服薬は勿論服むのですが、でも薬はどれだけ沢山服んでも腹がふくれるものではありません。栄養にもなりません。
しかし、この施設に入る直前まで体調不良でまともに食事が摂れないことも多かったので、空腹感で苦しい、ということはありません。「お腹空いた……かな?」程度。
昨日は天気に恵まれましたが、今日は朝から土砂降り。しかし、予め調べていた週間天気予報で今日が雨天だということは判っていましたし、仕事道具一式とやらなければならない仕事を持ってきていたので、今日は一日、割り当てられた室内で仕事です。部屋は個室で、電源は使いたい放題。持参のノートパソコンを使用して、まる一日かかって二本の仕事を仕上げました。
さて、この施設では入浴は隔日。入浴施設は敷地内にはなく、自動車で七〜八キロメートル離れた場所にある温泉施設に自動車で連れて行って貰います。温泉といえば公衆浴場である訳で、私のように性同一性障碍を抱えておりますと、少々入りづらいものです。
さいわい、断食施設は山の中で日が落ちると少々肌寒いくらいの場所でそれほど汗もかいたりしませんし、私は自室で清拭だけで済ませることにしました。
しかし、今日は御風呂に出かけるみなさんと一緒に自動車で外出しました。携帯電話用の充電池を購入するのにコンビニエンスストアに連れて行って貰うためです。自宅に戻れば同じものがあるのにな、と思いながら充電池を購入し、入浴しているみなさんと一緒に施設に戻ります。
携帯電話が生き返ると、やはり安心できます。使う予定がまったくないものであっても、やはり。
それ以外はずーっと仕事です。原稿用紙と万年筆と、電子辞書とノートパソコンを持参していますので、インターネットに接続しなければならない仕事以外は自宅にいるのと同じようにできます。インターネットがどうしても必要な仕事なんてほとんどありませんし、もしどうしても必要なら五〇〇円支払えば一日中インターネット使いたい放題のサービスもあります。
こんな感じで、今日は自宅にいるのとほぼ同じような一日を過ごしました。六時間ほどかかって紙原稿をデータ化したのですが、それだけの仕事が仕上がると、やはりほっと一ト息つくのにコーヒーの一杯もほしくなります。今日は大雨で、山の中の施設は少々寒いし、なおのことです。
でも、飲めないんだなあ。食事が摂れないことよりも、こちらの方が厳しく感じます。
各室にテレビが備えつけられていて、在室中なら一日中点けっ放しでも構いません。見放題です。しかし、断食中はやはり見る番組を択ばなくてはなりません。旅情ものや料理番組など、食べものが出てくる番組は駄目です。空腹感が強くなります。
でも、日曜日の午後ってそんな番組ばっかり放送しているんですな。ま、ずっとデータ化作業をしていたので画面を見ている暇なんかなかったのですが、それでも、ね。
断食にもいろいろあって、まったく何も食べない断食をする人、軽い食事だけを摂る半断食をする人もいれば、断食が終わって回復食を摂る人、これから断食に入るので断食食を摂る人もいます。だから施設の行事タイムテーブルには「食事」の時間があります。
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06月24日(日)
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