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衛澤のどーでもよさげ。
by 衛澤 創
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■少ないことの倖せ。
幼い頃はバケツでつくったようなでっかいプリンを喰ってみたいだとか、某フライドチキン専門店の一番大きな、やっぱりバケツみたいなパッケージを一人で喰ってみたいとか、そういう大きなものへの憧れというか、たらふく喰いたい欲求というか、そんなもので充ち満ちていた。自分で稼ぐようになって自分の自由に使える金ができたら絶対「一人ピザ」とか「一人バーレル(バケツみたいなパッケージのチキン)」とかやるんだ、と思っていた。
実際、やった。
ピザは、一般的なサイズのものを三枚喰った。これはまだ一〇代だったから多少の無理が利いたのかもしれない。バーレルは、一人では喰いきれなかった。既に三〇代が近かったので、油ものは胃腸に負担がきつかったのかもしれない。
最近では、ハッピープッチンプリンとか見つけて大よろこびしたりもしたけど、実はぼくはもう知ってしまったのだ。ほんとうは、食べものはでっかいものや沢山のものをどかんと一遍に喰うよりも、僅かの量を大事に大事に少しずつ時間をかけて食べるのが旨いのだと。
だから、学生時代にテレビでグルメ番組など見ていて懐石料理が映ると「あんなちまちました上品なもので腹がふくれるんかいな」てなことを考えていたけれど、懐石の「品」とか「情緒」とか「料理人からの心尽くし」とか、そういったものも合わせて、ほんとうに旨いものを少しずつ沢山の種類頂くのが贅沢なのだということが、この頃は何となくだけど判るようになった。
判るようにはなったけど、たまーに一人でドーナツ一〇個とかいまだに喰っちゃうんだな。揚げものは胃が受け付けなくなったけど、甘いものはまだ喰えるのさ。でもエン○ルクリーム連続三ツは、もう無理だ。
【今日の傍目に見る自分】
仕事が一杯あっても一ツずつやりなさい一ツずつ! 千手観音さんやないんやから!
04月02日(月)
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