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衛澤のどーでもよさげ。
by 衛澤 創
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■断食二日め。
空腹感もないし、昨日はテレビに食べものが映っているとちょっとつらかったが、今日は平気になっている。案外苦しくないものだ、断食って。と、いまのところは思っている。
しかし、断食すると身体が消費カロリーをセーブしようとするのか、細切れに眠くなるなあ。いや、それは断食する前からそうだったか。
そんな訳で正午近くにまた眠くなってしまったので、今度は転寝しないで床に就いてうとうと。昼の帯番組にビリー・ブランクス氏が出演されていたのをきちんと見たかったのだけど、睡魔には勝てず。好きなんだけどな、ビリーさん。
やはり小一時間ほど眠った辺りでぼやーっと目覚めはじめたところに仕事先からのメールが携帯電話に着信。それに返事を書くのにまたもや小一時間ほど……「消去」とか「キャンセル」などの機能を持ったキイは通常の文字入力キイと少し離して配置してほしいと思った。何故なら、長文を書き終わってもう直ぐ送信、というところで全消去してしまうアクシデントに見舞われてしまったからだ。
これやっちゃうと、もう一度書き直す気なんかなくなっちゃうんだよねえ。
だけど仕事のメールなので放っておく訳にもいかず、まずは落ち着いてパソコンで下書きをして、それを見ながら慌てず急がず携帯電話のメール作成画面に入力、そして送信。
終わってからもう一度散歩に出かける。今度も一時間ほど。
宿舎に帰ってきてから一ト休み。今度は流石に眠くはならない。しかしやはり込み入ったことを考えることはできない状態のようで、あわよくば来月分の連載原稿を書き進めるとか、新作の構想を練るとかしようと考えていたのだけど、頭が巧く働かない。でも、鬱の症状でものを考えられないときとは違って、ぼーっとテレビを見るとか携帯電話でネットサーフィンしたりなど、情報を受け取ることはできるので、さして困らない。何せ締切が迫っている原稿はもう仕上がっているし。
何度も書くようだけれど基本的にこの施設は大部分の時間が自由行動。何をしていてもいいのだけど、一七三〇時からはじまる「夕べの集い」だけは全員が必ず出席しなくてはならない。これは、各利用者の体調の確認をする時間でもあるから、ここに出てこられない人は「体調が悪い人」と見なされ、断食中止や病院受診の措置がとられることもあるそうだ。
さて、今日のぼくは「夕べの集い」にはきちんと出席できたのだけど、その後自室に戻ってから、身体がだるくてずっと横になっていた。暫くすればましになるだろうと思っていたのだけど、深夜帯になってもだるいまま。仕方がないからそのまま眠剤を服んで眠った。眠るのは直ぐに眠れた。
眠る少し前にだるいながらもテレビを見ていて、「肉料理とフルーツ一杯のデザート」というのに出くわしてしまった。肉料理は「ああ、おいしそうだな」と思うだけで済んだのだが、クリームチーズタルトを見た途端に奇声を発して暴れ出しそうな衝動に駆られた。
でも空腹時特有の、胃の辺りが「きゅーっ」となるあの感覚はほとんど感じない。
06月25日(月)
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