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衛澤のどーでもよさげ。
by 衛澤 創
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■むっきゃーっ!(撮影その2)
最初はコンクール参加者の配置が左右均等だったので、その一喜一憂に合わせて周囲もリアクションして、それをすべて撮影する予定だったようですが、尺に収まりきらないらしくて舞台上手に近い方、つまり私がいる方の半分はほとんど撮影されないことになりました。悠人くんやのだめ周辺に大きなリアクションが振り分けられることに。
貼り出される「結果」は二枚の紙に番号で四人ずつ書かれていて、悠人くんものだめも二枚めの後半にそれぞれの番号があります。つまり、番号が明らかになる度に誰かが歓喜の声を上げるけれど、それはのだめではない、はてさてのだめは審査を通過できるのか?という緊張感が演出される訳です。その緊張感の最高潮が番号の最後から二番めの、悠人くん親子がよろこぶ場面です。

悠人くんは千秋センパイとは違った意味でオレ様なので、自分が通過したことが判っても大きなリアクションはせずに「当然だ」という顔をしていますが、ナイスオーバーリアクションは悠人ママ。声量もあって動きも大きくて悠人くんに「ひしっ」と音が聞こえそうな勢いで抱きつきます。「ああ、芝居というものはこうやってやるものなんだ」と思わせてくれる演技です。
その素敵に大仰な演技が勢い余って、悠人くんの特徴ある「あの髪型」のカツラをずらしてしまってNG、というハプニングも。「ヅラ直し待ち」時間が。こ、これって貴重な体験中の貴重な体験だと思います(((゚□゚)))。ヘアメイクさんがささっと寄ってきて手早くかつ丁寧に直してくれます。

最後に発表される番号がのだめの番号。よろこびに叫ぶかおりちゃん、言葉にならないよろこびに震えるのだめ、へなへなと脱力してしまうハリセン江藤……ですが、その前に、悠人くんが審査を通ったと判ったときのライバル心剥き出しのリアクションが入ります。そのときに、出ました白目! いや、これは本番では使われませんでしたが。
「白目」という表情をわざわざ入れるドラマはこれまでになかったのではないでしょうか。それが、いまや「のだめや千秋くんのように白目やりたい」という人が巷に現われるほどの白目ブーム。……はい、私も「のだめ」第九話で「よろしく御願いします!」と挙手敬礼で白目ののだめを見て真似しましたとも。それ以前にも「ガラスの仮面」ごっこでよくやってたけどもさ。
このときの白目はのだめだけだったらしいのですが(私の立ち位置からはよく見えなかった)、ハリセン役の豊原功輔さんが監督氏に「白目は要りますか」と訊ねていたのが印象的でした。

のだめ審査通過のよろこびと、へなへなハリセンの「何とかなったわ……」という台詞のピン抜き場面、そしてのだめの身体越しにのだめの手にある出場者番号が入ったカード、それ等を撮り終わってフィルムの確認が終われば、役者さんたちの出番はお終いです。エキストラよりも少しだけ早く現場を立ち去るときに、のだめ役の上野樹里嬢が「先に帰ります〜」と観客席に手を振ってくれました。か、かわいい……っ!
「のだめ」第七話で練習中のR☆Sオーケストラに差し入れにきたときに見せた「良妻のだめ」のような風情でひらひらと手を振る樹里嬢。これは、「女の子として」とか「タレントとして」とか、そういったかわいさではなく、何と言いますか、川原泉先生風に言うと「おにぎりにして転がしたいかわいさ」です! 場内一斉に拍手でお見送り。
拍手をしながら私は「おじさんは生命ある限りあなたを応援するよ!」と決意しましたともさ。

それからほどなくエキストラも撮影終了。一八時までの予定が一七時四〇分で終わりました。記念品を頂いてフィリアホールを後に。
記念品はフジテレビのクリアファイルと「プリごろ太」のコースター三枚組。コースターは原宿にあるという「cafe de のだめ」で使用されているもののようです。

エキストラ参加の記念品

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12月14日(木)
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