ID:34326
ドラマ!ドラマ!ドラマ!
by もっちゃん
[126878hit]

■ロング・ラブレター〜「祈り」という卓治の歌を思い出す〜
 ロング・ラブレターのオープニング、誰かと誰かの手が重なって、ストリングスの音楽が流れて、「提供は・・・」にかぶるけど、映像は、寄せては返す、波打ち際の様子。私はこの映像が好き。そして毎週必ず思い出してしまう。ふと頭によぎる。直前まで忘れてても。それは、小山卓治の『祈り』。彼の歌もストリングスではじまって、雰囲気も似てるんだけどね。92年発表の「Land of Flowers」というアルバムのラストに収録されている。やさしくて強い歌。
 
♪打ち寄せる波のように 繰り返す祈りが かなえられる日が来るまで 戦い続けよう♪

 このサビを思い出して、つい口づさんでは、涙が出てくる。「ロング・ラブレター」本編はこれからだっていうのに。

 「きのう夢にうなされた 哀しい夢だった 誰も信じられない男になっていた」
 「自由が僕を縛り 束縛に安らぎ 寂しさや貧しさを比べ合う毎日」
 「僕が僕であるため 守りたいものがある どんなに辛い時も切なく輝きたい」
 「きのうテレビを点けた ニュースが流れてた 誰かが傷つき倒れ憎しみが生まれた」
 「誇りを失くした時 人は死を待つだけ 夢は試されるもの ひたむきな時ほど」
 「君が飛べると言えば 僕は空さえ飛ぶ 君と一緒ならきっと風さえ追い越せる」
 「新しく始めたい 僕らのやり方で 昔と同じカギじゃそのドアは開かない」

 「戦い続ける」これは、争いではなく、哀しい現実を抜け出す勇気を持ち、自分らしく生きるために辛くとも、希望までたどりつこう。生まれた憎しみのためでなく、ひたむきに夢や大切な人のために切なく輝き続ける、そのためのある意味自分との戦いかな、と思う。ロングラブレターの波を見るたびにこのフレーズを歌い、涙がこぼれてしまう。ドラマとして彼らはどういう結末を迎えるのか?作り手は、世の中にどういう結末を持って何を伝えたいのか?そして、ドラマと関係無く私たちは、「生まれる憎しみのためでなく、自分が切なく輝くために戦い続けられるのか」



 『ロング・ラブレター〜漂流教室』・・・えらいことになってる。先週は浅海が死にかけるし。今週は池垣が死んでしまった。何も池垣を死なせる事はないんじゃないか?と思った。
 
 だいたい、なんだかわからない世界だから、ある意味なんでもありなのだけど三崎は間に合って、浅海は助かる。が、池垣の死、関谷により食料は奪われ、水もなくなり、独立国をうちたてたはずの女子側にいた男子生徒たちもお互い残る食料を巡り打ちのめしあう。

 時空移動の時の振動を思い出し、爆弾を作って衝撃を呼び、それで帰れないか?と、生徒たちは考える。失敗に終ったかのようであったが、地下水が出る。銃で脅しつける関谷。しかし浅海は、それは毒された水で地下水も飲めないという。試しに三崎に飲めという関谷、止める浅海より、大友が早かった。大友は自暴自棄になっていてその水を飲む。誰もが池垣の死を、うまく受け止められないでいた。ついに、大友好きの関谷から銃をうばった大友は関谷を殺そうとする。「死ななきゃ行けないやつはほかにもいるのに、なんで池垣なんだよ!」止めに入る高松、「お前キャラ変わってるよ!そんなやつじゃなかった。殺しあって、死んでどうなるんだよ!」ここでも、あの、略奪集団で起きたような殺し合い、女王様につかえてた男子たちのような醜い争いが勃発してしまうのか?

 止めたのはマッシュ(三崎)だった。「どうしてよ!人間が、そうやっていつまでもいつでも、争いつづけてばかりいたから、こんな世の中になってしまったんじゃないの?これじゃ繰り返しじゃん!池垣くんは、みんながみんなで生きていけるように農園を作ろうとしてくれていたんだよ。人間は、そうやって助け合って生きていけるはずなんだよ!違う?」冷静になる大友、高松。落ちていた銃を拾った女子が正門前で銃を空に向けて撃つ。空にしてしまう。(兵力をなくす)そして「池垣〜〜、雨、降らしてよぉ。」天に向かって泣きじゃくる。


[5]続きを読む

02月27日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る