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ドラマ!ドラマ!ドラマ!
by もっちゃん
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■しっと!しっと!しっと!
英語で「座りなさい」でも、口汚く(といっても、映画じゃ普通によく出てくるけど)「ちっ!」でもなくて、『嫉妬』。パソコンとかワープロとかあるからいいけど、これは、読めるけどすぐに書けない漢字の一つだわ。
さておき、「嫉妬」って、大げさな感じがしますが「やきもち」までやわらかくしてみると、生まれてこの方この思いに困ってない人っていないんじゃないかな?と思います。小さくて、まだ『自我』なんて芽生えているのか?という頃からすでに「やきもち」を妬いて人を傷つけたり、自分でも悲しくなったりしてきているのでは?
そして、大人になるにつけ、それは、自覚されるものになったり、自覚しないうちに恐ろしく大きなブラックホールへと自分自身をも陥らせてしまうものになったりして、きっと、神様でも無い限り、人はなんらかの「やきもち」のお世話(ちょっと変な言い方ね)になりつづけて死んでいくのでしょう。(あ、ギリシャ神話は、神様も嫉妬するのね)
それは、仕事や、生活のレベルや、自分自身のコンプレックスと、色々なところにまではびこっている。というより、幾つかの原因が、いろんなところにはびこっていく、といえなくもないかもしれません。心理学やってたわけではないので、素人考えだけど、ちょっと、そんな風に考えた。「やきもち」や、「ねたみ」から開放されたら、人はどんなに、簡単にいえば、楽になるでしょう。楽、ってことは、仕合せに近くて、周りも不幸に巻き込む危険性から遠い。
しかし、この『嫉妬』、能力がらみも重たいけれど、やはり、一番の活躍どころは『情』の部分でしょう。親子や、友達、いろいろあるけど、一番ドラマになりやすいのは、『恋愛』でしょうか?嫉妬心が、強いか弱いか、誤解を生んでしまうか解決できるか、『嫉妬』は、ほとんどの恋愛に寄り添うようにして潜んでいる。つまり、絶対的にドラマのモチーフになり得る可能性が高い。
この秋から始まった『嫉妬の香り』タイトルにもそのものズバリ、もってきている。原作が小説で、タイトルかえてないだけなんだけど。主人公は中原テツシ。仕事の関係で知り合った既婚男性と恋人ミノリの間を疑い、嫉妬に狂い、壊れていってしまうらしい。ドラマは、このミノリと、既婚男性の妻、これが偶然、ミノリの高校の先輩で、ミノリが、彼女の恋人を奪った、という忘れられない屈辱的過去を持つ女、早希が主人公。
早希にとっては、相当それがショックだったらしく、愛しているのは夫(政野)だけなのにもかかわらず、将来、かならず政野はミノリを愛するようになり、二人は関係を持つ、その時、傷つかなくて済むように、『未来への復讐』だと言って、テツシをベッドに誘う。それらしいシーンを目撃したあとだけに妄想のトリコになった、テツシは思わず、彼女の誘いに乗ってしまう。・・・なんでなんだ。
ある日、軽井沢への出張が3人からミノリと政野2人になったことを、事務所の女の子から聞いたテツシは、突然、喫茶店を飛び出し、がーーーーーーっと、街中を走り出します。このテツシ、堺雅人がやってるんだけど、いつも私は緊張しながら見ている。ダーリンだからね。でも、笑ってしまうんだ。ミノリに必死なのはわかるけど、だって、こんなに早くそこまで壊れやすくて、大丈夫?(堺が、走りたくて走ってるわけじゃないんだけどさ)
だって、もともと、嫉妬深くて、相手を息詰まらせて、婚約破棄されたミノリを救ったのは、テツシだったのに。そして、自分が嫉妬から失敗した経験を持つミノリだからこそ、軽率な行動に出れないはずで、思いやれそうなのに!なんだか、おかしい・・・。
でも、だいたい、1話のはじめが「その夜、私たちは『運命のテーブル』についたのです」って、『運命のテーブル』だよ?おかしすぎる。『未来への復讐』重い言葉とうらはらなくらいの、登場人物全員の、あさはかな、もしくは、どうしても「きみら、わざと、幸せから遠ざかるほう、遠ざかるほう、いってないか?」と、つっこみたくなるような行動。「きみらの企画って『癒しの庭』ちゃうん?自分ら壊れてどうするん?」
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11月15日(木)
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