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ドラマ!ドラマ!ドラマ!
by もっちゃん
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■あなどれないかも?「本家のヨメ」
 なんと、脚本が中谷まゆみさんだった。私のマイダー堺雅人との出会いの舞台の脚本、そして、それに続く良質のホームラブコメディを書いて、久々に浅野和之の生舞台を観る機会をつくってくれたのも、そしてどちらともだが、あとからじーんとくる脚本を書く人だ。

 これは、実は2話から、佐々木蔵之介が出る!というので、チェックを入れていたが見損ねた。大失態である。っていうか、まぁ、どのくらいのシーンがあったのかわからないけれど、先週から見たけど、出番無し。今週は出てました。ふふふ。しかし、これが、仲村俊介(次男)に嫁いだビビアン・スーが、長男夫婦が逃げ出したために、日本に呼び戻されて、ビビアンが本家の嫁として、仕込まれる話なんだけれど、その俊介の姉妹、高岡早紀の想い人の役だったんだね。登さん(蔵さま)。しかも、あちらも本家らしいが、高岡の家とは、格が違うのか、反対されることがわかってて、秘密に交際していたみたいなんだよね。それをビビアンが見つけてしまうことで、一気に話が展開して、私が見た回では、すでに、高岡は、登ママにいびられていた。結婚式のシーンとかあったのかなぁ。やっぱ、和装だよね。見たかったなぁ。蔵さまの紋付袴。・・・・そういう意味で失態じゃ。

 そして、今回、登さんも登場。なんだか、最初のアップ、すごいかっこいいぞ!でも、優しいんだけど、ちょっとぼけっとした感じの旦那さんみたい。母が嫁いびりしていることも気づかない、父が過剰に、やってきた嫁を可愛がりすぎる事も、全然平気。かわいがってもらってよかったよかった、てなもんである。どうやら、ここんちには、娘はいないのかもしれないね。でも、過剰でセンスがなくて、高岡は困っているんだよ。おいおい、登さん。で、祭りの日、高岡はやっと気づく。嫁いびりの大きな原因は、息子をの嫁にふさわしくない、とか思ってるんじゃなくて、義父が、過剰に可愛がってくれるから、やきもちから来ている事に。優しい義父には申し訳ないが、景品で当たったぬいぐるみも「そんな事で喜ぶ年ではありません。それから、いつも買ってくださる服も、もう結構です。充分いただきました。」と、きっぱり言うのである。寂しそうな義父。しかし、「あら、この子・・・」と思ったか姑(今更だが市毛である)は、「そうですよ、父さん、この子の夫は、登なんです。欲しい物があれば、登に言いますよ。それから、念のため言いますけど、あなたの妻は私ですから。」義父は「そんな事、今更わかってるよ」と、妻の本音がわからない。さっきまで、絶対食べない、って言っていた、祭りで二人が買ってきたたこ焼きに「おなかがすいたわ、いただいていいかしら。」と手を伸ばす母。「お義母さま、お茶いれますね。」なんだか、まったり、いい感じの家庭ではないか・・・。この今一瞬は。それに対し、佐々木蔵之介演じる登は、「何がどうなってんの?」「いいのよ」と、高岡に言われて、いいならいいのかぁ、って、その場になごんでしまう。登るさんなのでした。
 何度も、巻き戻して見ちゃったわ。結構、アップ多いんだもん。監督の趣味かしら。あ、佐々木が、じゃなくて、人物をアップでとらえるのがね。

 で、大筋、「本家のヨメ」としては、嫁いびりの物語を見るのは、ぞっとするし、嫁が恨みを持ったりして、そういうのもやだ。でもね、ひっかきまわしにくる人たちは登場するけど、屋台骨である、キンを演じる象印夫人こと岩下志麻が、いい!!彼女は究極的に旧家を守るしきたりを嫁に伝授していきたい。そして、その伝授に価する嫁であるか見極め、育てていきたい、愛情の深い人ではないかと思えるである。もちろん、これは、田舎の旧家の問題で、現代では、嫁だけでなく夫も家族として参加しようよとか、家父長制度って、なんなんだ?!ってところはあるけれど、キン自身も、伝統が守りたい、旧家の大木である自分の後を育てたいという思いの中には、「旧家があって人がある」よりは、最終的に、「こんな人々ばかりなら、こんな家なくてもいいんです!」とまで言ってしまいそうな覚悟でいるような、気さえします。ま、といっても、なんせ、分家でなく本家なんで、そう簡単にはいかないだろうけれど。

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11月06日(火)
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