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ドラマ!ドラマ!ドラマ!
by もっちゃん
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■「あと1マイル」、「大統領様」
今、どういう風に世界は動こうとしているのだろうか?
他人の血が流されて、命をかけて闘っているのに、お金だけの協力しかできないの。と、日本は湾岸戦争のとき対応して、嫌われた。だけど、唯一の被爆国として、「戦争は二度と繰り返してはならない」と主張するそれ自体は悪いと思えない。
「聖戦」といっても、首謀者と見られる、金持ちのイスラム原理主義者は、犯行を否定する声名を出したと言うが・・・。じゃあ、誰なの。「真珠湾以来」と言われるが、本土にそれも、中枢に、攻撃をしかけられて、民間人の多数の命が奪われて、これはあきらかに、宣戦布告だ、とアメリカは受け止めているらしい。
文明や、宗教や、根本的に価値観が、命に対する価値観と言うのだろうか、(来世を信じる過激派にとってね)違うから、話し合いといっても、困難を極めるのだろうか。それに、中東というか東ヨーロッパでの争いの歴史が長く、複雑すぎる。
それにしても、本当にどうなるんだろう。「対岸の火事」とは思えない恐怖におののいているものの、だからと言って、かたずをのんで様子を見守るしかできてないのだけれど、もしくは、考え込みすぎて気分が悪くなるとか・・・だから、下手の横好き、ドラマの話を書こう、そう思っていたのだが・・・だめでござる。
規模が大きくなる。束ねて国益を上げたり、陣地取りをしなければならぬ。そこへきて、絶対、儲けている人がいる。そういう構造も無きにしも非ずの中。どこへ向かっていくのだろう。
帰り道、というか、ふと、もう、声に出して歌ってしまうフレーズがある。
「『誰があなたに射てと命じたのか そんな風にお前を育てていない』
母の声がいつも耳に残って僕はいい兵士になれそうもない」
またもや、さだの歌で恐縮だが、これは、グレープを再結成し、作ったアルバム。時が経ったから「レーズン」というユニット名で、さだが、吉田政美と91年に作ったアルバムに入っている。手元にライナーノートがないので、確実ではないが、湾岸戦争のことを意識しているとは思う。もちろん、あれは、空爆が主で、どちらかというと、内戦そのものや、もう少し前のベトナムなどもイメージされて作詞されているのかもしれない。(また、確認しておきます、っていうか、知ってる人いたら、メールください)
タイトルが示すとおり、彼女の恋人が「銃弾に斃(たお)れたのは」味方まで1マイルの場所。彼女のプレゼントの「腕時計の日付がその日で停まっていた」。そして、彼からの手紙が彼女に届いたのは、その日から1週間後。「右下がりの懐かしい文字が」上記の、母の言葉を綴ってあった。しかも、彼女がその手紙を読み終えたのは、戦が終わった翌朝。・・・やりきれない。
「あなたは一体誰の為に 私まで捨てて戦ったのか
よその国では若者たちが そしらぬ顔で遊んでるのに」
彼女は、そう歌う。胸が痛む。私は、そちら側にいる。最后の頁に彼女の名前が520綴られていた。私は、この520という数字が、当時コンサートに行ったんだけど、話されたかどうか覚えてない。湾岸戦争で、そういうエピソードがあったんだろうか。どなたかご存知の方、ずっと疑問なんです。教えてくださればさいわいです。
「あなたの手紙を何度も読み返した あなたの声は聞こえなかった
最后の頁に520の あなたの愛が刻まれていた」
そして、鮫島さんとの美しい、コーラスで
『誰があなたに射てと命じたのか そんな風にお前を育てていない」
母の声がいつも耳に残って僕はいい兵士になれそうもない」
くり返される。私はくちづさみながら、涙がこぼれてくる。「いい兵士」ってなんだろう。だけど、誰も本当は「いい兵士」でいたいわけじゃない。任務だからだ。もちろん、闘う事が、愛する誰かを守る事になると信じているのかもしれないが、やられる側にも愛する、守るべき誰かがいるのだ。この歌の、母は、とても強い人だ。
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09月16日(日)
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