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ドラマ!ドラマ!ドラマ!
by もっちゃん
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■今日こそ、長い手紙を書こう
 不思議なのは、関谷。暴走して灯油をまく女、関谷。彼女を止めたのは、爪。(しかもつけ爪?)現代に取り残された(?)仲良し3人のうちの1人の爪がひきよせられる。あの日、死んだと思っていた仲間がドロだらけになりながら懸命に生きている姿を見つつ、関谷の首をしめていることに気づいているのかいないのか・・・ぎりぎりで、止めて、彼女の腕は現代に戻る。でもね、このとき、未来に行った、爪帰ってるねんね。別の時空に同時に存在する1人の人物同士が会うとスパークするんじゃなかったっけ?爪の一部は、一部で、爪同士じゃないから、同じ部分が同時にいるわけじゃないからいいの?それから、関谷は、きっと助かってるはずなんだけど、未来でね。死んでないし、死なせないようにしよう、反省してもらおうって言ってたから。でも、手紙書いてないっぽい。で、さっきの浅海の夢のような世界に関谷は登場しなかったと思うんだけど、見落としてるだけ?変わり始めた何かの結果の一つとして、関谷もまっとうに生きているので、学校の先生、イヤイヤしてるわけじゃなくなったから、いないのかな?

 そして、浅海はあの日にいる。三崎さんと出会った日だ。あの日、浅海はかけようとした電話をかけなかった。そして甘栗女にかばんごと盗まれて、三崎に連絡できなくなる。偶然(必然?)出会い直すまで。今度は、といっても今、あの日にいる浅海にははじめての場面なんだけれど、躊躇している時、そこに紙くずが舞って来る。それは、あの日、万感の思いを込めて三崎が書いたであろう手紙。それは、あの日、万感の思いで、過去に浅海自身が投げかけた手紙。それは、かけらになり、つなげても意味をなさないものだったけれど、幾つかの文字が浅海の心を揺らすのだ。この日に彼自身に降って来るのは奇跡だ。あの日々を生き抜こうとした彼が得られる奇跡。でも、もともとあんな世界に彼が飛ばされたことが奇跡?・・・わからない。でも、三崎と会えた奇跡を今度こそ彼は逃さない。「今の今でなんなんですけど、会いませんか?」電話する。もちろん、甘栗女にカバンを盗まれることもなく、三崎と会うのだ。あのシーンは結構好き。「ねぇ」とか呼びかけず、ぽんと背中をたたくわけでもなく、こんこんと足を鳴らす。また会えたね。良かった。

 不思議なお話だった。なんか無理もあった気がする。むしろ無理だらけ(「むしろ5」風・・・むしろ・・って繰り返すと「むしろ」で正しかったかどうか、わからなくなるな)。でも好きだよ。浅海くんこと窪塚、よかったし。彼は、今までのテレビドラマは彼の個性の、例えば声の調子の平坦さが役柄にはまっていい感じになっていると、私は、思っていて、その平坦さが「下手」と思う俳優が多い中、それが「売り」になる俳優として好きだった。でも、なんていうか、叫んでいてもそれは強弱という感じだった。それが、映画とかの出会いによってかこの浅海くんの窪塚も、その平坦さが好きなんだけど、声の調子が強弱でなく、緩急、という風に思えた。あ、スゴイ、彼は成長しているんだ、言われたくもないだろうが、ま、そう思った。彼のためのお話かもしれない。いや、山田孝之、彼を光らせている作品かもしれない。(約束どおり、長い)

03月22日(金)
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