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ドラマ!ドラマ!ドラマ!
by もっちゃん
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■今日こそ、長い手紙を書こう
わからんけど。浅海は生き残ったみんなに言う。「未来を救うために現代に答えを持ち帰るのでなく、帰りたいと望むのでなく、ここで生きよう。これからの未来のために僕らは現代から蒔かれた種だ。そう考えた。」なんか、そんなこと。おぉ、「種子」ってそういう意味だったの?でも、一ノ瀬かおるの居る現代に帰りたい男子は「それでも帰りてぇよ」って叫ぶんだ。天才女子が筒を出す。こっそりつくっていたのだな。富士山の噴火がエネルギーとなって時空を超えられるかもしれない。でも、全員が帰るエネルギーかどうかはわからないし、もともと未来なら行けても、過去に時空は流れていないから戻れない。だけど、どの時空に飛ばされるかわからないけれど、これならば・・・。「手紙を書かないか?」浅海が言うんだな。みんなそれぞれ家族に着くかも知れないと、一所懸命書く。「心配しないで」とか「元気だ」とか。一ノ瀬かおる宛の手紙に「だからもう僕のことは忘れて・・・」書きかけて大粒の涙がこぼれる。なんでだか、携帯が鳴るんだ。一瞬時空がつながったとはいえ、ONにしてたら、今頃電池切れだろう?OFFにしてても鳴るの?わからんけど、「忘れないよ」メールが一瞬表示され、ピーって切れる。現代のかおるは未送信の表示を見つめている。それを送ろうと思ったのは、1月7日のあとに届いた年賀状だった。泣かせてくれる・・・。
浅海のノートは白紙だ。結局誰にも書かなかったの?現代の彼に家族はいないんだけど、三崎のお父さんに書くとか、藤沢に書くとか、生きている頃の三崎や自分に書くとかするかと思った。浅海は三崎がつけていた日記を見つける。それを読んでいた。毎日のこと、思い出しながら。最後のページに2002年の人に宛てた手紙のようなものが出てくる。「私は幸せです」泣けてくるじゃないか・・・・。浅海はそのノートをまるごと筒に入れるのだ。そして火山噴火。この筒がどの過去へ着いても、誰かの目に触れれば、何かが変わるかもしれない。そうすれば、未来が変わり、自分たちがここにこういう風に存在しないことが、この筒の成果だ。・・・確かに。
筒は、届いたらしい。浅海のあの映像は何?短い浅海の夢?希望?学校にいるんだ。校門から、ゆっくりと教室まで、生徒たちが普通に毎日を送っている。岡津さんも普通にいる。死んだ池垣たちもいる。苦労をともにした生徒も、そ知らぬフリだ。現代に居た頃はクラスや学年が違うのでこうだったの?いや、教室に入る。でも、誰も浅海に気づかない。掃除用具入れの前に三崎がいる。微笑んでる。近付く。誰もその動向に注目しない。三崎を抱きしめる。「これでよかったんだよね?」だったか?これは、過去に切れ切れに時空を超えて散った、手紙が、思いが、現代、現代を未来とする過去に届き、現代自体が変化してそこに普通に存在することになる彼らに、未来を生き残ろうとした宝物のような彼らの記憶は残らない(有りえない)ことを惜しんだ(筒の成果を心配した?)浅海に一瞬見えた奇跡の瞬間?
わからんけど、どうやら、筒は届いたらしい。そして人類はどこかで誰かが少しづつ気づき始めているらしい。「今を生きる」ことに、今まで生きてきた生命を尊重することに、今を生きることは未来へ可能性や希望を残す使命があることに。何かが少しづつ変わり始めているらしい。だから、あのラストの映像は、未来に残った校門からの映像だと思う。未来に飛ばされた校門じゃなくて。校舎が残ってるかはわからない、遺跡なのかもしれない。わからんけど、地表は、緑で覆われている。それだけで、泣けてくるのは、多分、自分も地球にやさしくない生き方をしている1人だから。ただ、どうしようもなく。
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03月22日(金)
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