ID:3398
へそおもい
by はたさとみ
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■雨の朝
白黒まだらの猿イルカと
大きな青い魚が争っている
夢をみていた。
わたしは大きな魚が大切で
だけど
人々は猿イルカの味方だった。
猿イルカも大きな魚も
顎が大きくて
しっかりした歯をもっていて
お互いのしっぽを噛んで
海の中
海底の砂の中
波の上の空
追いあい逃げあい
どちらも怪我をして
血がでている。
魚が負けたら
わたしも人々と同じ仲間に
ならなくてはいけないから
魚を応援した。
わたしは
人々の仲間になるくらいなら
ひとりでいい
孤独でいいと
おもっていた。
魚も猿イルカも
ほんとうは
争いあいたくないと
おもっていることが
伝わってきて
だんだん
悲しくなった。
ひきわけみたいなまんま
目が覚めた。
雨の音がきもちよい。
昨夜は
ひさしぶりに
家でお酒をのんだ。
赤ワインが
のみたくなったので。
野菜のカレーとか
あした葉のおひたしとか
パテみたいのとか
つまみつまみ
ひとりでボトルを
半分くらいあけた。
飲めない
相棒は
ひとくちだけ。
相棒が
ツタヤにいきたい
というので
ほろ酔いのまま
珍しく
ついていった。
帰り道に
花火をしたくなったので
コンビニで花火を買って
広くて木がたくさんある道で
花火をした。
線香花火の大きいような
そぼそぼと光るやつで
結構好きな花火だった。
煙のにおいは
おばあちゃんちを
おもいだした。
たぶん
すこしだけ
逃げたいのだとおもう。
ポケットにはいって
たいせつに
したいんだとおもう。
もう
そろそろ
戻ってきて
仕事にいかなくては。
猿イルカも
青い魚も
ぐったりしている。
ほんとうは
ふたりとも
争いたくないんだって。
05月30日(水)
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