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へそおもい
by はたさとみ
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■犬をかいたかった
未だに小さい頃のことを思い出して
ぷりぷりしてしまうことがある。
というか
あの頃は納得させられていたけれど
今思えば納得できないことに対して
その時の自分に代わって
ぷりぷりしてくるのである。
今日突然ぷりぷりしたのは
犬のこと。
わたしは小さい頃
犬をかいたかった。
何度か両親に頼んだ記憶がある。
心からほしくてほしくて
しつこくしつこく
頼んだ記憶がある。
だけど
うちの両親は
“ダメ”の一点張りで
びくともしなかった。
仕方がないので
ジャングルジムの下とか
プロパンガスの倉庫の裏とかで
のら犬を
こっそり飼ったりした。
犬を飼わない理由はふたつ。
ひとつは
父も母も昔犬を飼っていて
その犬が死んだ時悲しかったから。
もうひとつは
“どうせあんたは熱がさめたら世話しないでしょ。”
というもの。
ふたつめの理由は
まあまあ
納得いくが
ひとつめの理由は
どうしても
納得がいかなかった。
昔の犬の死が悲しかったとして
新しい犬を一切かわないというのは
わかるようでわからない。
今犬を飼うと
悲しみのあまり
何か生活に支障がでるのか。
新しく挑戦する気はないのか。
それは父と母の話で
わたしの話じゃないではないか。
そんなんだったら
なんで父と母の両親は
犬を飼っていたのか。
本当にそんなに悲しいのか。
単に面倒臭いだけではないか
などなど。
いろいろなおもいが
あったのだが
わたしは子どもだから
子どものわからない
大人の世界があるのだろう
と無理矢理納得した記憶がある。
だけど
大人になっても
それは
納得がいかなかった。
おもいだして
納得がいかないので
ぷりぷり
ぷりぷり
考えて
わたしは
大人になったけど
父や母とは
違う大人だな
違うな
と
当たり前のことを
しみじみと
おもったのでした。
08月30日(火)
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