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へそおもい
by はたさとみ
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■奄美大島の旅10(忘れそうになりながらも急いでかきなぐる)
おおきなスーパー
ビッグ2によってもらい

どうしても
ほしかった
うわさの
まめぽっくりを
ゲット。


そうこうするうちに
だんだん
時間が
せまってくる。


わたしたちは
海で砂をいただかなければ。



スピードをあげて
海にむかう。


空港へむかう道路。

カーラジオから
奄美のミュージシャンの
音楽がながれている。

なんだか
この奄美から
でるのが
さみしくって
涙が
でてくる。

まだ
酔ってるのかな。



だいたいこのあたり…かな
というところで
集落にはいり
砂浜にでる道をさがす。


グレイの空
ゆるい風
ふりつづく雨。


傘をさして
すすきをもって
浜にでる。


雨の海も
好き。


ぼんやりと
みどりとグレイがいりまじって
胸の中にはいてくる。


まだ少し
のこっていた
オエオエを

落ち着かせてから

海に対面する。


ユタ神様に
おしえていただいたようにして
お祈りして

それから
砂を
すこしずつ
いただく。




ありがとう。

紛れもなく
海の神さまが
そこに
いらっしゃるように
感じられる。

雨の日も
晴れの日も
どんなときにも

そこに
たしかに
いらっしゃる。



それから
走って
車にもどり

急いで空港へ。


11時過ぎ
なんとかぎりぎり
到着できた。


チェックインする前に
トランクをあけて
荷物をまとめていると


なんと
そこに

Kにいちゃんが!


「おみやげ」

といって


わたしたちに
ひとつずつ
おみやげの
袋をわたしてくれる。


そういえば
きのう


「飛行機何時?」


という話をしたが

こんな1時間もかかる
空港まで
おくりにきてくれるなんて
びっくり
感激だ。


ありがとう!


握手をして
そこで
お別れする。


チェックインして
荷物もあずけて

11時25分。

保安検査場の前に
鶏飯ラーメンというお店があった。


二日酔いの胃袋が
塩分の入った汁物を
たまらなく
求めている。


「最後に
 鶏飯ラーメン
 たべたくない?」

「たべたいねえ…」


時間はぎりぎりだったが
もう身体は店にはいっていた。


お店の人たちは
大阪では考えられないくらい
のんびりとしている。

すこしあせる
わたしたち。

お店の人に
搭乗時間をつげて
すこし急いでもらう。


そして
ありついた
鶏飯ラーメンの
おいしいこと!


胃にしみる
やさしい
おだしのスープ〜!



今たべたいものが
たべられる
しあわせ。



お店をでると
保安検査場が行列になってる。


すこしあせったが
どうやら
飛行機がおくれているらしい。


まわりをみわたすと
見送りにきている人
見送られる人
感動の
別れのシーンが
そこここで
繰り広げられている。


大阪では
この光景は
信じられない。


まやさんが


「奄美の人は
 余裕があるから
 ホントに大切にしたいものを
 大切にできるんだね」


つぶやく。


ほんとに
そうかもしれない。


ほんとうに
大切にしたいものを
大切にできる
しあわせを
おもう。


帰りの飛行機

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04月12日(金)
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