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へそおもい
by はたさとみ
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■奄美大島の旅7(忘れそうになりながらもがんばって書きなぐる)
人間って
なんて
ちいさいんだろう
自分の
目と耳と感覚で
うけとれるもの
しか
感じられない。
わたしが
感知できる以上の
わたしがしらない
すばらしい世界が
あるんだと
それを
信じきっても
大丈夫だと
安心する気持ちになった。
わたしがしらないところで
こんなに
生命力あふれ
いきいきと
世界を
うごかしてくれていて
ありがとう
って
意識できなくて
ごめんなさい
って
おもった。
天野さんが
水の中で
おもしろいものを
みつけたら
指差して
教えてくれる。
珍しい形の珊瑚
なんとかなんとか(傘?)という
カラフルなへんな動きの
イソギンチャク
すごく大きな青いヒトデ
「青ヒトデ」
「こんなにみたそのままの名前の
いきものいないですよ」笑
目の前に
ぷわーっと
さんご礁の町。
おおきな魚
小さな魚
水玉模様
しましま
くねくね
にょろにょろ
青赤黄色
どピンク紫…
なめらかな動き
とっぴょうしもない動き
その中に
はいりこんで
自分がその仲間の
一部になったような
気持ち。
ひょうきんな顔の
おさかなと目があって
あいさつする。
みんな
ひょうひょうとしてる。
はじめて知った
海の中の世界。
まやさんは
水がすきみたい。
どんどん
水のイキモノに
なってゆくように
みえる。
このまま
水の中にいると
まやさんは
お魚に
なってしまうんじゃないかと
おもう。
水が冷たくて
手がしびれてくる。
もっと
水の中にいたいけど
身体はつめたいみたい。
「もう1時間
そろそろ陸にむかいましょうか」
後ろ髪ひかれながら
ひろみさんが守っている
火のほうへ
およぎゆく。
うみから
すべては
生まれたんだ。
そうして
わたしたちは
うみに
かえってゆくのかもしれない。
うみの中の世界
わたしにとって
魂の世界を
おもわせた。
海をとおして
魂の世界を
感じられるし
確認できるし
そうして
わたしたちは
深いところで
安心できるような
気がする。
海が好きという人の
気持ちが
やっとわかった。
海派か山派か?
きかれたら
これまでは
断然山派って
いっていたけど
これからは
海山派って言おう。
陸にあがって
岩陰で
すばやく
ウエットスーツをぬいで
着替える。
乾いた服のきもちよさ。
焚き火のあたたかさ。
ひろみさんに
あたたかい
レモングラスティーを
いれていただく。
おふたりの
おうちのお庭で
とれたという
レモングラス。
全身を
あたたかく
つつんでくれる
ぶあつい緑の香り。
しあわせ。
なんて
自分が
生きている感じがする
時間。
天野さんご夫妻の
やっているお仕事の
すばらしさを
おもう。
海の世界と
人間を
つなげなおす
お仕事の
よう。
うみにたいする敬意
宇宙、地球、
大自然に対する
敬意。
そのもとで
人間らしく
いきるには
どうしたらいいのか。
わたしは
イキモノとして
ちゃんと
生きたい。
もう
いろいろな
気持ちがひそかに
あふれ
感動に
うちふるえつつ
焚き火にあたり
レモングラスティーを
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04月09日(火)
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