ID:3398
へそおもい
by はたさとみ
[8837hit]
■黄色いバラの花
胃がしばられて
からすがないた。
胃がしばられたので
目から涙がでてきてしまって
とまらなくてこまった。
意味がわからなかった。
急に風が
ざざざっと
木々をゆらして
やってきて
やっと
それで
解けた。
あたたかい風。
顔をふいて
足で地面にたって
門の中にはいることに
きめた。
結婚する前に
とても苦しい時があった。
だれもかれも
わたしが進もうとしている道に
「ほんまにそれでいいのか?」
というメッセージをくれた。
「許さん!」
というメッセージもあった。
そんなのばっかりだったので
さすがの私も不安になって
何を信じていいのかわからなくて
当時96歳のおばあちゃんに
恋愛相談をした。
おばあちゃんは
さばっとひとこと。
「さとみが選んだことは
だれがなんといおうと
それでいいんだよ。
おばあちゃんはね
それを信じるからね。
大丈夫よ。」
と言った。
こんなまじなことを
おばあちゃんもいうのか
とびっくりもしたけれど。
多分なにもいわなくても
いつもおばあちゃんは
こういう感覚で
わたしたちを
見守ってくれていて
わたしは
それを感じていたと思う。
久しぶりに
会ったおばあちゃんは
もう
身体だけになっていて
そこにはいなかった。
さっきの
門の前の
あたたかい風のほうが
おばあちゃんぽかったな
とおもった。
枕元には
黄色いバラが一輪。
母にきくと
おばあちゃんは
黄色いバラが好きだった
そうだ。
そんなの
ぜんぜん
しらなかった。
なんでだろう。
黄色のバラの花に
どんな
思いがあったんだろう。
でも
とっても似合う。
それから
わたしは
大阪の自分の部屋に
黄色いバラを
飾ることにした。
黄色いバラは
最初は小さいけど
日がたつと広がってきて
色も薄くなる。
バラが広がると
中はつばきの花の真ん中みたいに
花のしべがもじょもじょしていた。
それもしらなかった。
これまでバラなんて
自分で買った事がなかったんだ。
でも最近は
お花屋さんにいって
「黄色いバラを一輪ください」
というのも
なんだか気に入っている。
お花屋さんも
いつも
一番いい感じの一輪を選んで
つつんでくれるのだ。
おばあちゃんは
いろいろなことがあった中で
自分の心に沿った道を
自分で選んで
自分できめて
生きてきた人なのだとおもう。
それだから
あんなふうなたたずまいで
あんなふうな言葉が
いえるんだろな
とおもう。
ちょっとはなれたところで
暮している
わたしからみた
おばあちゃんは
こんなおばあちゃんでした。
会いたいなとおもうけど
しかたないな。
そう思っていると
ばーちゃんは
夢にでてくる。
朝起きるといつも
黄色いバラの花が
一緒にいる。
なにかが
ひとつおわって
なにかが
はじまる
感じです。
***
あああー
やっと
おばあちゃんのことが
かけた。
よかった。
きょうは
ひさしぶりの
休日なので
すきなことを
しようとおもう。
そして
ペルーも
まよったのだけど
こういう時だからこそ
いくことに
きめました。
ほんとに
みんなに
ありがとうって
おもう。
ペルーでは
たっぷり
土をたべてきます。
03月03日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る