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兼松孝行の日々つれづれ
by 兼松孝行
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■マツダアテンザ千秋楽
そしてマツダアテンザ試乗の千秋楽を迎えた。

午前中から今まで自力で言ったことのない伊良湖岬を目指した。
今までここには何度かいったことはあるが、大学時代渥美半島駅伝の監督車に乗って自分の大学のチームを2回ほど応援したときに乗せてもらったいらいだ。

東名を東にひた走り、豊川インターから豊橋経由で渥美半島に入った。
豊橋は久しぶりにやって来た町だが、愛知大学の横を通り過ぎるとき痛い思い出がよみがえってきた。
ここに通っていた高校の友人ととあることでトラブルになり、そのトラブル自体はたいしたことではなかったが、そんなことをしてしまった自分がやり切れず、ただただ誰もいない部屋の中で一日泣いて過ごした事があった。
今となっては青春の1ページだと思えるのだけど、当時はほんとにこの先どうしようか必死に悩んだ。
そして今思うとそうやって感情を露にして泣ける自分がうらやましくも思う。

そしてマツダアテンザは快調に走る。
かつて仲間たちを応援しながら移動した道を通りながら。

伊良湖岬に到着した。
恋路が浜の風景は10年前から変わっていなかった。

激変していた大学周辺の風景を思う。

自然はいつも変わらない、そして変わり続ける。

寄せては返す大きなやさしい波の傍らで太平洋を眺めながら、地球の大きさを感じた。
同時に自分の小ささを思い知らされた。
いろんなことを考えようとここに来ては見たものの、とにかく大きさに圧倒された。
何も考えられなかった。
いや、考えなくていいんだと教えてくれたような気がした。

しばらく太平洋を眺めていた。
やさしい日差しが包んでくれた。
やさしい波の音が心にしみた。

ただただ眺めていた。

気がつくと顔がじりじりした。
潮風と太陽にやられた。
自然はちっともやさしくないと感じた。

だけど、日常はもっとやさしくない。
日常はこんなまったりした時間を与えてくれない。

やっぱり自然はやさしいと思い直した。

潮風と波を堪能した後は、やっぱり昨日の夕日が気になってもう一度知多半島に行きたくなった。

途中で田原町に、いや、田原市によって同じ研修をともに苦労した人としばらく語り合った。
相変わらず大きな人だった。
本人の前では言ってないけど、とてもおおらかで一緒に話をすると心が休まる人だ。

そして、三河湾沿いに車を走らせた。

マツダアテンザは快調に走る。

衣浦トンネルをくぐり半田市から247号に入った。
この道は東海学生駅伝でやはり監督車で仲間たちを応援した。
おいらは当時大学陸上部の主将だった。
普通体育会系の主将は一番実力のあるやつがなるのだけど、うちは変わっていた。
おいらは当時肩を壊して槍投げ選手としては終わっていた。
だから一番時間があった。
そんなわけで主将になったのだ。

やはり知多半島は思い出がたくさん詰まっていた。
武豊、富貴、河和、師崎、豊浜、内海、野間、奥田、昔見慣れた地名が次々と視界に入ってきた。
そして昨日作ったばかりの思いでもよみがえってきた。
昨日夕日を見た場所に車を止め、同じ時間に西を眺めた。
どういうわけか昨日と瓜二つの風景だった。
この素敵な夕日を記録に残そうと思った。
でも、携帯電話のカメラしかなかった。
もっと絵を勉強しておけばと後悔した。
でも、仕方がないからカメラを向けた。
なかなかうまく撮れない。
そして夕日はどんどん沈んでいく。
やっとの思いで1枚とった。
思ったような一枚ではなかった。
だけど、すぐにこの風景を伝えたくって、大切な人にメールをした。

思い出は形に残らない。
だから思い出は美しいのかもしれない。

奥田の町を通過した。
昨日感じたようにやっぱりいろんな思い出は詰まっているけど風景は変わっていた。

だけど、それでいいと思えた。
今度は大切な人と一緒に来ようと思った。

そしてマツダアテンザは快調に走る。

帰路についた。

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02月03日(火)
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