ID:31657
to Die
by 293とうめこ
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■狐の嫁入り3
すっげー文章力とか尊敬するお方からリクをいただいてしまいました!!!
おいちゃんはもぅその人から感想をもらえるってことがとても嬉しくて!!!
狐の嫁入りとかちと忘却されかけてる様なものなのにちゃんと覚えててくださる方も居ると思うとすっごく嬉しかったです!!
過去作品は”過去小説一覧”の薫×堕威に入ってますので、そちらからどぅぞ。
ってかあそこもちゃんと追加しなきゃですね(><)
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狐の嫁入り3
口付けられた唇が熱をもち、俺の意識を朦朧とさせる。
目の前に居る、彼の髪は驚く程の紫で、美しく部屋の赤を透かしていた。
顔はといえば、やはり村の奇異な人々と同じく狐の様なとりすました顔をしているのだが、他の者よりも眼光鋭く彫りが深かった。
痺れた様に動かぬ手足。
喋りたくてもうまく動かぬ声帯。
上から甘い瞳で俺を見つめるその人。
俺を不安にさせる要因。
そのときはじめて俺は気付いたのだ。
もう、村には戻れないという事実に。
漠然と・・・だが。
この者に捕まってしまえば俺はもう自分の意志でもってあの場所には帰れないということが予測できた。
それ程この者の存在には何か浮き世離れした雰囲気とでもいうか、そういうものがあった。
鎖骨に噛み付かれる。
それだけのことに喉がひくりと強張った。
「初々しい反応やなぁ・・・・」
その反射運動はひどく彼を喜ばせたみたいだ。
俺の髪を梳き、頬を撫で、先ほど噛んだ鎖骨を撫ぜてみせる程に。
その淫蕩な動きに同性でありながらも融けてしまいそうな錯覚を覚え、反射的に顔を背けてしまった。
「な・・・・贄って・・・・・何やねん・・・・・」
やっと声が出る。
俺はそのことに幾分か安心し、ほっと静かに息を吐いた。
「ん?お前村の奴に聞かされてないんか?」
彼は驚いた様に声をあげ、目を見開いたが数瞬後にはにっと横に広がった様な笑みを見せた。
俺はこんな話の途中であるのに、”あぁほんまそうやって笑うとお狐さんみたいや・・・”っと関心してしまう。
「お前の村にはな、数十年に一度、赤い髪の子供が生まれるんや」
その人から聞いた言葉は、俺にとっては初耳だった。
「ほんま、その数十年はもしかしたら100年に近いくらいの数十年かもしらんし、10年ちょっとかもしらんし、それはまちまちなんやけどなぁ、絶対に産まれてくるねん。お前さんみたいな髪の子供が。」
そう言って髪をさらりとすくい取られる。
そういえば俺の髪の毛は何故に長いのか?
「その子供は幸運をもたらす村の大事な巫子(みこ)なんや。だから大切に・・大切に育てられる。でもな・・・・・元服になっても嫁を娶らせず17になった時、巫子は贄になるんや・・・・」
そういえば俺は村の衆にとても大切に育てられてきた。
産まれてこの方、髪の事でいじめられた記憶も無ければ、不自由を感じた事もなかった。蝶よ華よと育てられ・・・・幼馴染みの男衆にもたまに女の様に扱われ、ひどく立腹したのを覚えている。
すべては・・・・・・・
「俺が・・・巫子で贄やから・・・・?」
「そうやな、お前さんは巫女で贄。やから必要以上に籠の中で優しく育てられてんねん。自覚あるか?お前は柔らかいつぼみやから大切にされてたねんで」
彼の口からそれを聞くのは酷い苦痛だった。
「贄って・・・・・・・何やねん」
俺は苦痛から逃げる様に質問する。
「あぁ、そうやなぁ。贄っていうのは、お前の村を守るために巫子がお狐様に嫁入りする事やねん。あの村は狐が・・・・狐の頭である俺が災厄から守ってんねん。やからそんかわり村から・・・お前みたいな嫁を選んでるんや・・・・性別は関係ない。お前は今日から俺の”女”や」
「お・・・・んな・・・・・・」
「そうや・・・・俺の愛撫に感じて、俺の欲望に喘いで、俺の要求に応えて・・・俺を愛する女や。長い赤い髪・・・・今までで一番綺麗やなぁ・・・・もぅ手放さへんで。俺はお前を気にいってしもぅたんやから」
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06月07日(月)
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