ID:31657
to Die
by 293とうめこ
[440329hit]
■初の試み
それは堕威の誕生日であった。
「堕威くんv堕威くんvv」
いつも通り、スタッフが小さなケーキを用意し、
ロウソクの炎を吹き消すだけのささやかなお祝い。
毎年、けっこう気恥ずかしいが、同時に嬉しいこのお祝いの日に、
堕威は京にあるものを貰った。
「はい、俺から堕威くんにプレゼント」
「ほんまに?ありがとぉ」
にこっと笑いながら受け取ったそれ、
京は今すぐ見ろといった眼差しで堕威を見つめていた。
堕威も嬉しそうにがさごそろ中を開ける。
そして、袋の中から出てきたものは・・・・
「ぱっ・・・・パンツ?」
京がプレゼントしたのはボクサータイプのパンツ、
堕威はその意外な物の出現に戸惑いを隠せない。
「堕威くんに似合うやろなー思て買ったねん!履き心地もええと思うねん!今度俺と出かける時履いてな!?」
「うっ・・・・うん」
そんな堕威をよそに京はさっさと話を進めてしまい、
堕威の同意を聞くなり、にこっと嬉しそうに笑い、
じゃあっ!っと言うとさっさとどっかへ行ってしまった。
そして
幾日か過ぎ
「・・・・・・・・・京くんとお出掛けの日や・・・・・・」
堕威は京から貰ったパンツを目の前にへたりこんでいた。
「どうしよう・・・約束やんなぁ・・・」
堕威は腰にタオルを巻いた状態ではぁーっと溜息を吐く。
「ばっ・・・・バレへんよな・・・・はいてなくても・・・」
堕威は床につっぷしながら一人そう呟く。
しかし・・・・・
「あっあかん!男同士の約束やんか!!俺のばかばか!!!」
堕威はそういうところにかなり律儀だった。
そしてお馬鹿だった。
「もし京くんに確認されたら俺らもう一緒にバンドできへんかもしらんやんか!アホな俺!ごめんな京くん!!!」
・・・・・・・・・・・
そんなことでこじれる仲なのか?
まぁ、そんな感じで、堕威はパンツを履くことにしました。
「うっ・・・・・」
そしてはいた途端違和感。
「なっ・・・何これ・・・まん中に一本ぴーって糸入ってるっぽい?」
そのパンツを履いた途端、センター部分違和感を感じた堕威。
それもそのはず、そのパンツは堕威の為に京が特注したものだからだ。
通常のパンツとは違い、センター部分に一本細いワイヤーが入っている。
「きょっ・・・・京くん買うぶん間違えたんか・・・?」
堕威は違和感のあるパンツをどうにかできないかといじくりながら、
そう独り言を言い続けていた。
堕威さん、それは故意ですよ。
そして堕威がふと時計を見ると・・・・・
「あかん!もう出な!パンツで悩んどる場合ちゃうわ!!!」
時計はすでに家を出る時刻をさしていた。
堕威は慌てて、服を着ると、鞄を抱え一目散に外へと出ていった。
待ち合わせ場所は歩いて行けるくらいの距離の場所。
堕威はそのまま走って行く事にしたの・・・だが
「うっ・・・・・・・」
頬を赤くして立ち止まった。
『ぱっ・・・パンツのまん中で股間がすれて・・・ちょっと感じてまう!!』
パンツのワイヤーが良い刺激になり、股間が熱を持ちはじめたようだ。
堕威はこんな道のまん中で反応してしまった自分が情けなくなる。
「どないしよ〜〜〜うわぁ〜〜俺の馬鹿〜〜!!!」
堕威は立ち止まり泣きが入りつつ、どこか駆け込める所は無いかきょろきょろしている。
っと
いきなり
ガラッ!!
「うわっ!!!!」
堕威の隣にちょうど止まっていたバンの扉が開き、
堕威はそのままバンの中へと引きずり入れられた。
「だっ誰や!!!」
堕威は驚きつつも引きづり入れた相手の顔を見る。
「俺やで堕威ちゃんv」
「あっ・・・兄貴!!!!!」
そこには憧れの兄貴・・・こと瀧川一郎が笑顔で座っていた。
「どないしたん?そないおろおろして〜〜」
一郎はいつもの頼れる表情で堕威に笑いかける。
堕威はその一郎の笑顔にほだされ・・・
すべて話してしまいました。
話し終えた後、頬を真っ赤にして俯く堕威。
[5]続きを読む
02月22日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る