ID:31657
to Die
by 293とうめこ
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■奇な童
昨晩(よべ)の冷飯(ひやいい)をもそもそと口に運ぶと、

幾分か大きめの童のべべは、するりと肩から落ち、

その薄弱な肩を露にした・・・・・・




「名前は?」
童が食べる手を止める。
「堕威」
「齢は?」
また動かす。
「・・・・・・・」
「見た目15ってとこやな・・・」
もそもそと冷飯をよそい、たくあんをかしりっと噛む。
「・・・・・・無気味や思うてんやろ?」
童がその時、はじめて自分から口を開いた。
「お前みたいな小童、誰が怖がるか」
俺は片頬を釣り上げ、飯を喰う彼奴に笑って言った。
童は俺を大きな瞳で見つめてくる。
「だって俺髪赤いもん。みんな無気味や言うてん。おかんかて俺んこと気持ち悪い言うておん出したんやで?」
「ふーん、そらお前のおかんの趣味が悪かっただけやな」
俺は童の長い髪を掬い、撫でる。
「俺は好きやで、赤はキレイや」
童の頬に指を添える
「鬼との間の子でも・・・?」
にやりと笑う・・・口
「関係無い」


うるさい唇は奪っていしまうに限る



「俺な・・・・おかんが山で出会った鬼との間に出来た子なん」
大きいべべはするりと落ち、童の体を覆うには頼りない。
「やから人より年とるんも遅いんや」
「ほー・・・やったら今何歳や・・・」
鎖骨に舌を這わせ、胸の突起を摘む
「・・・・家おん出されたんは、もぅ何十年も前や」
お前よりも年上やねんで・・・・・・
童・・・の形をした彼奴はうっすらと微笑んだ。
「・・・・そんな表情できる童もそりゃおらんわな・・・」
俺にとってそれは何だか普通な気がした。
多分、人にそう思わせる本物のオーラが彼奴には有るのだろう。
「・・・やから、こういう行為も始めてやないん」




俺はそれを聞いた瞬間慣らしもせず、彼奴の中に自身を突き立てた。




次の日目覚めると、彼奴は居なかった。

どうやら長居する気な当初からなかった様だ。


枕元には封書が一つきり


薫へ

昨日は飯とかあんがとな。冷たかったけど・・・・・・・・・

薫の事、好きやで。

でもな、俺は鬼の子なんや。

人間とはおれんねん。

知ってるか?鬼の愛情表現は好きになった人を喰ってまう事やねん。

このままおったら俺、薫くん喰ってまう。

ホント言うと・・・昔やってもーたねん。

愛してくれた人を・・・・喰い殺した。


もう会わないとは思う。


元気で




「きったねー字・・・・・・・」

大ぶりな字が紙面にのたまっている。



「名前・・・・呼び合えへんかったな・・・・」

そう言って苦笑した俺は手紙を置き、窓の外を眺める。



外は白銀が広がっていた。


その日の午後、遠くで銃声が一つ鳴るのが聞こえてくる。


願わくば、彼奴でありませんよう。








そして俺は彼奴を思いながら堅き冷飯を喰らうのだった。



終止

オトナな恋愛???
一夜限りの相手ってやつですぜ!!!
01月28日(水)
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