ID:31657
to Die
by 293とうめこ
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■凹み系2
メンバー4人は、皆一様に心配顔で、堕威の元へと向かった。
運転する井上も心なしか、顔が青い。
「井上毎日電話してたよな?どうやったん?」
薫がふと思い出し、運転席の井上に聞いた。
「それが・・・最初は何度かけても出ない程度だったんですが・・・日をおうにつれて、何故かコール音の途中で電話が切れたり、繋がっても音がしなかったり・・・変な事ばかりおこってるんですよ・・・」
井上は眉間に皺を寄せそう言う。
それを聞いていち早く反応したのは心夜だった。
「それ、もっと詳しく伝える事ない?」
いつもは大人しい心夜の強い語調に皆は面喰らった。
「いや・・・特には・・・・」
井上は記憶を総動員したが、思い浮かばず、暗い表情を浮かべる。
心夜はそのまま背もたれに体を預けると難しい顔をして黙り込んでしまった。
そうするうちに堕威のマンションの前に車は辿り着く。
「俺、行けない」
皆が車を後にしているとき、
心夜はいきなりそんな事をいいだした。
怒ったのは敏弥だ。
「はぁ!?心夜何言ってんの!!??堕威くんの事心配じゃないの!!」
敏弥は心夜の胸ぐらを掴み噛み付く勢いでがなりたてた。
「行ったら多分みんなの邪魔になるから・・・」
心夜はそれに対し、冷静に対応し、そう言う。
敏弥はその言葉を聞き、頭上に?マークを沢山浮かべる。
「なっ何でだよ・・・・・」
「それはこの場じゃ言えない・・・」
敏弥の問いつめに心夜は哀しそうな顔でそう答えた。
それを見た敏弥は心夜のあまりにも哀し気な顔に何も言えず、
渋々車外に出る。
入り口付近でそれを聞いていた他の者も車をちらりと振り返りながら、
堕威の部屋へと歩いていった。
ややして堕威の部屋の前に着くと、いつも通りチャイムを鳴らす。
が、やはり何度鳴らしても出てはこなかった。
「しゃあない・・・か。井上、合鍵使うで」
薫はチャイムを鳴らすのを諦め、井上の持つ合鍵を使う。
ガチャッ・・・・・
鍵はあっさりとその警めを解く。
扉はチェーンをかけてあることもなく、すんなりと開いた。
中は薄暗く、何日も家主が空けている様な雰囲気をかもしだしていた。
それを見て、皆は堕威が居ないかもしれない・・・っと少々思った。
しかし、それをあてに、家をすぐ出るのもはばかられ、
皆は部屋に上がり、堕威を探し始めた。
「堕威くんおるかー?」
「堕威くん〜?」
「堕威ー」
「居るんか〜?」
皆それぞれの呼び方で堕威を呼びながら、部屋を一つ一つ隈無く探す。
そして、京が脱衣所に入った瞬間、
「・・・・鉄臭い・・・・」
厭な匂いが鼻をついた。
その匂いはあまりにも信じがたく・・・・
「だいいいいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」
京が叫びながらその扉を開けた先には・・・
手首を引き裂き、虚ろな瞳で虚空を見つめる堕威が浴槽にもたれ掛かり、
笑っていた
続く
01月14日(水)
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