ID:31657
to Die
by 293とうめこ
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■マニアック3

はぁ・・・はぁ・・・・
京の家から逃げてきた堕威、
今はもう走る力も萎え、虚ろ気に歩いていた。
自分の服の裾で顔を拭いながら歩くその様は
何だか迷子の子供の様でとても頼りない。
「くっ・・・明日どないな顔して会ったらえんや・・・」
堕威は止めどなく溢れる涙を拭いながらそう呟く。
「いっ・・・・そういやぁ・・・靴履いてくるん忘れたなぁ・・」
堕威は休む所は無いか辺りを見回す。
っと、来るときに通りかかった公園の入り口が数m先に、
堕威はそこで少し足を冷やす事にした。


パシャパシャ・・・・・
「はぁ・・・・・気持ちえぇ・・・・」
堕威は公園の隅に有ったベンチをずりずりと引きずり、
水飲み場の蛇口の前に置くとソコに座り足を水に着けはじめる。
酒と運動でほてった体にそれはとても心地よく、
緊張の糸がほぐれたのも手伝って、
いつしかうとうとと眠気が堕威を襲いはじめていた。
ちょっとくらいならいいか・・・・・・
っと堕威はそのままベンチに横になり、
足を水に付け、ぼーっと風景を眺める。
夜の緑地公園は街灯で明るく、風情には欠けたが、
酒の廻った堕威にはそれさえも面白く見えた。
しかし、横になるとやはり、眠気には勝てず、
堕威はいつしかそのまま深い眠りへと落ちていた。
それは何時間だったかもしれない。
片やたった数分、数秒だったかもしれない。
しかし次に目が覚めた時は、やはり空は真っ暗であった。
堕威はパッと目を開け、まだ夜明けでない事がわかると、
あからさまに安堵する。
っと同時に自分の体に違和感を感じ、身をよじった。
「なっ・・・・・」
そうしてみて、違和感の原因に堕威は気付く。
自分の手足がベンチに器用に拘束されているのだ。
流石の堕威もこれには驚いた。
そしてパッと自分の服を見ると、前身頃は開いているし、
ズボンとは太ももあたりまで降ろされている状態。
堕威はそれを見た瞬間、顔から血の気がひいた。
「やっ・・・・えっ・・・何やっ!これぇ!!」
堕威は逃げようと手足をバタバタとさせてみるが、
自分が動く程に拘束はきつくなってゆく。
どうやら、拘束に使っているのは濡れたタオルの様だ。
もがけばもがく程食い込む仕組みになっているのだろう。
そして、この瞬間、京の言っていた言葉が頭の隅を通過する。
「悪い噂にも程度ってもんが有るで・・・・・」
こんな・・・
自分がこんな恥ずかしいいたずらにあうとは思いもよらなかったであろう。
このまま朝が来たら堕威に変態のレッテルが貼られるのは明確である。
「うわっ・・・・この際京くんでもええ!助けてー・・・」
堕威は情けない声でそう嘆く。
「京って誰?」
その時、堕威に話しかけるモノが有った。
「ふぇ!!??」
堕威は驚いてあたりをキョロキョロと見回す。
「くくく・・・・・・此処だよ・・・・」
その男は堕威の足下にしゃがみ込んでいた。
どうりで視界に入らないわけだ。
堕威はこの姿を他人に見られた!っと恥ずかしくも思ったが、
この際この状況を助けてくれるなら誰でも良いと思い、
その人物に声をかけた。
その人物は男で、堕威よりもいくらか若い感じがする。
サラリーマンなのか、スーツを綺麗に着こなし、
顔もなかなかに良い男だ。そして金持ちそうだ。
「あっ・・・すんません、俺ちょっとここでうたた寝してて・・・・・・・
その間にこんないたずらされてもーたんスよ。助けてくれませんか?」
堕威は頬を幾分か赤らめながら申し訳なさそうに男にそう言った。
男はそれを聞くと、にっこりと人の良さそうな笑顔で堕威に近付いてきた。
堕威はそれを見て、助けてくれるのだ、とホッと胸を撫で下ろした。
が、しかし、それもほんの一瞬の事であった。
「ごめんね、無理。あんたは助けてあげらんないや・・・・」
「えっ!?」
男は笑顔を崩さずに、堕威の顔の真横でしゃがみ、そう言う。
堕威はその返答に目を白黒させ、男をみやった。
「おっ!俺変態ちゃうよ!!」
頭の中で”ホモやけど・・・”っと付け加えながらも、

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11月10日(月)
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