ID:31657
to Die
by 293とうめこ
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■マニアック2続き
「なぁ・・・なぁ、堕威くん・・・・俺な・・・堕威くんに言いたい事有ってん・・・・・・・・」
そんな中、京がふと真面目な表情になり、
堕威の方に近付いてくる。
堕威はその言葉を半ば夢心地で聞いていた。
聞いていたと言っても脳には殆ど届いていないのだが・・・
京の言葉をよそに堕威は先程よりも近場に有る
京の顔に見とれていた。
いつも遠くからしか眺められない京の綺麗な顔・・・・・
自分が愛してやまぬその人が今目の前に居るのだ。
堕威はそれが嬉しくて、微笑みを浮かべる。
「京くんやぁ・・・・・・」
ついつい思った事も口をついて出てしまっている。
「堕威くん・・・・・・」
方や、京は思いつめた顔で堕威を見つめていた。
堕威はそれに気付かず、京の頬に指を添える。
そして・・・・・・・
「俺の好きな・・・京くんやぁ・・・・愛してる・・・めっちゃ好きぃ・・・」
堕威は勢いあまって、京に告白まがいの言葉を漏してしまった。
それを聞いた京は目を見開き堕威を凝視する。
「だ・・・いくん・・・それ・・・ほんま?」
「えっ・・・・・・・・」
そして、恐る恐る京に聞き返された時、
はじめて自分の言った事に気付いた。
堕威の顔が一気に赤くなる。
京はその言葉で本当なのだと確信を持った。
赤くなった顔で、数瞬惚けていた堕威だが、
現実に意識が戻ってきた様な顔をしたかと思うと、
ガバッと身を起こし、玄関へと駆け出した。
京はそれを見て、ぎょっと目を見開き自分もサッと身を起こす。
「だっ・・・堕威くん!!」
京が玄関の方へ、走って行く。


そこには玄関扉を背に、俯く堕威が立っていた。


「堕威くん・・・?」
京が近寄ろうとするよ堕威は無言で大きく首を振り、それを拒否する。
「ごめんなっ・・・こんなっ!・・・・・気持ち・・・悪いやろ?」
俯いたまま堕威はぽつりぽつりと言葉を漏す。
「ほんま・・・っごめっ・・・・もぅ・・・言わんからっ・・くっ」
そして、そう言って顔を上げた堕威の頬・・・・・
そこには幾筋もの雫がぽろぽろと伝っていた。
京がそれを見て何か言おうとした矢先、
堕威は後ろ手で扉を開けると、外へと駆け出していった。
「堕威くんっ・・・!堕威ーーーーー!!!」
京のその叫びにも、堕威はふり向く事はなかった・・・・。


つづく
11月09日(日)
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