ID:31657
to Die
by 293とうめこ
[440337hit]

■訣別 参
はじめに
1話と2話を読んでない方は以下へアクセスしてください。
第1話→http://www.enpitu.ne.jp/m/v?id=31657&pg=20030213
第2話→http://www.enpitu.ne.jp/m/v?id=31657&pg=20030219

では第3話です

はぁ・・・はぁ・・・・はぁ

やめろっ・・・・やめっ・・・やめてくれ!!!

誰か・・・・・!!誰か助けてー!!!

やめてっ!嫌だ!もう!!お願いだからやめてぇー!!!




その日、空に浮かぶ月は緋かった


+訣別 参+

「・・・・・夢見さいあく・・・・・」
堕威は開口一番、そうぼやいた。
何の夢だったかは即に覚えていないが、
何か自分の中の嫌な思い出を刺激する様な・・・
そんな夢であった事は確かだ。
「それもこれもkisakiさんの所為だよな」
堕威は頭をガシガシと掻きむしる。
「あー!もう!!風呂入ってさっぱりするしかねぇ!!」
堕威はそう言うと着替えとタオルを持って風呂へと入った。
そして頭から冷たいシャワーを一気に浴びる。
しかし鼓動の高鳴りは止まない。
嫌な夢だという事は覚えている
逃げようとしている自分も
しかし、何から、どこから、どの様な行為から
逃げようとしていたのだろうか?
それを覚えていないのだ。
そして
悪夢の後のこの躯の異様な興奮
堕威はつつっと胸元に指を這わす
「はっ・・・・ぁ・・・・」
それだけど自分の身体がぴくんっと反応し、
昂っていくのを実感した。
忌々しく、汚れた身体・・・・
欲求を覚えると、際限が無い、
底なしだ。
淫乱な雌ブタ
くわえこむ事しか脳が無い・・・情婦
そう自分を頭の中で罵る。
堕威は自分の手の中でドクドクと脈打つそれが
忌わしくてしょうがなかった。
そしてソレに指をゆるゆると這わせた瞬間

フラッシュバックした

「あっ・・・あぁああ・・・・・!!いやぁっ・・・・いやぁああぁあああああああ!!!!!」
堕威はそのまま頭を抱えてしゃがみこみ、がたがたと震えだす。
悪夢の内容が、堰をきった様に溢れ出してくる。
自分を掴もうとする 手 手 手
足を押さえ込み、腕を捕まれ、再奥にねじ込まれる痛み
彼の存在が欲しかった
唯一人自分を甘く切ない思いで満たしてくれる
金髪の小さな彼の存在が
今、ここに欲しくてしょうがなかった。
「きょっ・・・・う・・・・きょう・・・・!!」
堕威は涙を流しながらそう呟く
「そんなに京の事好きなんやね」
その時、扉の方から声があがった。

kisakiだった

「いっ・・・・いやぁ!!!」
彼の存在を目にした途端、
堕威は後ろの壁に縋る。
逃げ場を求めて、身体を壁に寄せつけた。
「おまえそんなええ身体して用心足りんで、鍵前のまんまやんか」
Kisakiはゆったりとバスルームへと入ってくる。
そして堕威の前にしゃがみ込み、頬に指を這わせた。
「俺の夢見てオナってくれたんやろ・・・・?かわえぇなぁ・・・堕威は、
今も昔もほんまかわえぇわ・・・」
kisakiは愛おしそうに堕威を見つめる。
「ほんま可愛くて・・・・誰にも渡したくないわ・・・」
そういうとkisakiは堕威の鳩尾に拳をめり込ませた。
「うっ・・・・」
堕威はそう呻くとそのままkisakiにより掛かる様に昏倒した。
「今からお前を連れ出したるよ、2人だけで・・・誰も目に入らない様に・・・可愛い堕威・・・」
kisakiは堕威の唇に口づけを落とすと、
堕威をバスタオルにくるめ、そのまま部屋を後にした。



スタジオ
「堕威くん・・・遅い」
京はイライラと堕威の出社を待っていた。
「どうしたんだろね〜?普段ならとっくに来てても良いのに」
敏弥も堕威の出社があまりにも遅いので心配を隠せない。
「さっき電話したけど出ぇひんのや」
携帯を不安そうな顔で京はながめやる。
「スタジオから近いし、皆で迎えにでも行くか?」
薫のその一言でメンバー達は堕威を迎えに行く事にした。

ピンポーン
「堕威くーん」
・・・・・・・・・

[5]続きを読む

05月05日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る