ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■万に一つの刻なのでしょうか
ほんの少し、
時を回して了えば。

かたかたと音を立てて、
崩れて終う。


二度と、
同じ景色を此の手には出来ぬ、
一揃いの筒を。

何故に、
此の手に持たせたのだろう。




互いを具象化し、
互いの傍に添え置く筈の、
其の姿が。

儚く、
脆く、
繊細に映る事に。


何の違和感も、
持たぬのだろうか。










眼前で繋がる、
手と、
手を。

決して離さずに。


眼前に在る想いが、
真実で、
貴重で、
唯一だと。

力強く言う、
坂の街の人は。




同時に。


 「いつかは消えてしまう。」
 「この想いはなくなってしまう。」
 「でも。」
 「なくなったとしても大切。」


眼前で繋がる、
手と、
手が、
切り離され。

眼前に在る想いが、
消えた、
其の刻の事を。


力強く主張した。

















 「次は二月。」
 「毎年二月と五月なの。」
 「二月まで待てる?」

 「其処迄待つの?」
 「待てる訳ねぇじゃん。」


僅か十五分しか無い逢瀬の残りを、
貪るかの様に。

再び、
繁みに顔を埋め。



応じる様に。

二つの万華鏡は、
かたかたと、
揺られて姿を変えて行く。











儚く、
脆く、
繊細に。





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References
 May.11 2007, 「奥深き想いの証拠ですか」






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05月13日(日)
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