ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[164969hit]
■振り上げた拳を納められるか
お前の家のすぐ近くで起きた事だけに、
俺の不安は小さくない。
「いつ何が起きるかわからないんだな・・・」
「だから一日一回はメールしようね♪」
小学生の惨殺事件を見て、
お互い同じ事を想ったはずなのに。
そう確認し合ったばかりなのに。
届かない返事。
何もわからず書き殴る文字が、
未送信フォルダに溜まっていく・・・
一日一回メールしようって言ったは
いったい誰?
小さい命が次々と絶たれるのを見て、
刹那的に俺を求めただけなの?
俺はまた何が何だかわからない状態で
やきもきしなきゃいけないわけ?
毎日メールしろだ電話しろだいろいろ言うのに
俺はそれを我慢する事を強いられるのか?
たった三日で滞った約束。
いつもの三日坊主に、
いつもの気紛れに、
絶望感と怒りが込み上げて来る。
「昨日はごめん。」
「お腹痛くて寝てました・・・」
やっと翌日届いた返事は、
予想通りの返事。
振り上げた拳を納めるしか、
俺に選択肢はない。
「お前の痛みは一行のメールも打てないほど?」
「そろそろ始まるかもの一言は書けないのか?」
俺にはわからない痛みだからこそ、
理解しなくてはならない事なのに・・・
心に浮かぶのはこんな言葉。
06月13日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る