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マシンガン★リーク
by 六実
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■ななどあメモその3
この池は「鏡」をあらわしているんじゃないかと思いました。結局、公爵とユディットは鏡合わせの二人だったんじゃないのかな、と。
ユディットが公爵を刺した時、池は真っ赤に染まり、上から落ちていた滴が速度をまして、激しく水面をうちます。水滴が跳ね上がるほどに。これを私は「あ、鏡が割れたんだな」と思ったんですね。似ているふたりをうつす、その象徴の鏡が。
ただ鏡が壊れた事が、同一のふたりが一緒になったということなのか、あるいはふたりとろとも崩壊したのか、それはこのあとの場面が、いろいろな意味にとれたのと相まって、やっぱり結論はでないですが。
が、私はやっぱりここは「婚礼」なのだと思っていました。
公爵を胸に抱くユディット、そうして聞こえる鐘の音、祝福なのか、葬送なのか、それはわからない。けれどもここは「おごそかな婚礼の儀」を行う「時の間」。
「羊」をほふる、ということが婚礼の儀式。
実際ユディットが救われたのか、これもやっぱり疑問ではあります。
生きていることが苦しいと訴えたユディットに、公爵が課したものはさらに酷なことのように思うし、ユディットの解決にはなっていない。ただ、そうやって七つの扉の向こうがわへいきたかったユディット、救われたかったユディットは扉をあけるにつれて、己の運命を自覚していくように思えます。そうじゃないと、最後にユディットが公爵を刺す、といいうところまでいけないような。
「神がおまえを選んだ、それでは不服か?」
公爵に選ばれたことを歓喜としたユディットにとって、神に選ばれた事は何を意味したんだろう。
泣きながら、けれどもどこかで覚悟を決めて公爵をほふったユディット
「わかっているはずだ」
わかっているから、泣いていた。運命にあらがおうとした。けれども公爵の
「私はおまえの羊だ」
で、すべてを受け入れるんじゃないかなぁと。
公爵を胸に抱いて光に包まれるユディットはとても神々しくて、綺麗で。
本当に聖母マリアのようでした。
と、未だにこういて書いていても、新たなエクスキューズが見つかるというなー。
いろんな暗喩、比較、あれ、もしかしてあれはここにつながるのかな?と今回書きはじめて、追加したこともたくさんある。うっかり長文(笑)。
まったく浮かびあがっていませんが、一応文章の構成は
「七つの扉を中心にいろいろ考えてみた」
↓
「あれ?ラストで論点ずれてね?」
↓
「じゃあもう公爵とユディットのハッピーウェディングでいいじゃない!」
です(わからんよ)。
いいの、私はそう読み取ったの、無理矢理(笑)
まあ散々言っていますが、そうやって考えている間も楽しかったのですよ。ちょうど仕事が端境期だったので、無駄に通った新大久保が楽しかったのですよ。ええもうななどあ楽しかったのですよ。
でも、混乱したのも確かなので(笑)これが私なりのアンサーです。正解がないなら照らし合わせる気もありません。私にとってはこれで正解で!(笑)
[ななどあメモ:女優の話]
舞台そのものの可否とは別に(え?)、女優・水夏希にいい舞台があたったなと思っています。今回とにかく競演者がすばらしくて、それに夏希さんがいい影響を受けたんだろうなぁ、と。
初日に観たときにはユディットがまだ強くて、なんかよけいに意味がわかんなくなったんですが(え?これってユディットの青ひげ城攻略RPG?)(笑)ってぐらい強そうだった。ところが最初の休演日をすぎたあたりから、どんどんたおやかになっていって。競演者がパワーアップしっていったというのもあるんですが、翻弄されるユディット、ひいては夏希さんが舞台の上でどんどんユディットとして生きてきているなぁと。
ほんとそれが素敵だったのです。
で、今回もまたスミレに続いて、元宝塚としてのある種の違和感を今回も生かしてもらえたな、と。
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06月12日(火)
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