ID:26167
マシンガン★リーク
by 六実
[826314hit]
■ななどあメモその1
ここも『暴食』と一緒で結局「生かす」ということが罰のようにも思えてくるな……。死なせてしまえば楽な筈なのに。七つの扉に七人の罪人が「生きて」いる、というところもなんとなくもやっとひっかかります。
ところで『憤怒』が兄と同キャストっていうのは何のメタファなんだろうなぁ、と。
父が再三兄に、ユディットに対しての恋情(あるいは劣情?)を問いただすのに、ありえないという顔で答える兄。これは言葉通りだな、と思っていて、ユディットに対してそういう感情ではない。むしろ大事なものとして扱っている。
でも「ユディットが公爵の元に行っても幸せになれるはずがない」という断定はどこからくるんだろうと。自分たちの元にいることがユディットの幸せだという自信、けれどもユディットはちっとも幸せではなかった。だから七つの扉の向こうを何度も何度も夢をみたわけで。
兄はこうも言う「神がユディットをおつかわしになった」そして「神に試されている」と。
ぼんやりと、『憤怒』がユディットに「でていけ」と言うのに兄が重なるのかなと思った次第。兄は最初、食いぶちを減らす為にやってきた少女を受け入れていなかった。けれども神の教えを前にそれを受け入れざるをえなかった。だからことさらにユディットを神格化するいうか。
あるいは兄がユディットを神格化するのは、己の「恋情」もしくは「劣情」をおさえるため……とはこれは完全に私の妄想だな(笑)。
でもそういう相反する感情を抱えていたんじゃないかな。
だから「私の首はあちらに」「体はこちらに」がそういう比喩にも思えてきた、
(というのを、これを書いている三)(略)
(恐ろしいことに続きますよ)
06月10日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る