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マシンガン★リーク
by 六実
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■びよんどメモその1
デュエットとかで、わかりやすく対比だったんだけれど、よくよく見るとそれ以外にも細かく「対比」は描かれていてね。
夏希さんの立ち位置の対にあるドアにこーちゃんのシルエットが写されていたり。
ダンスの中で共演者が入れ替わり立ち替わったりする中、最後に夏希さんの手をとる(絡む)のがこーちゃんだったり。
セットのドアは枠に布はってあって、その布をはがすと一転鏡に変わって、まるで鏡の中から飛び出るように志乃ちゃんやいち君が「鏡」の前にいる夏希さんを襲う場面があって(なんてわかりにくい説明)(笑)そこの布(あっちとこっちの境界線)をひっぺがす役がこーちゃんだったりとかね……深読みするのは仕様です(笑)
でも一部でこーちゃんが夏希さんの「影/半身」であったのは間違いないと思うわけです。
で、そのデュエットをした「凡才肌」、最初椎名林檎の曲と知らずに「え?夏希さんがこの歌詞書いたの?(萌)」とざわめいたのですがそんなことはなかった(笑)。
ここはまさに「半身」だったなぁ。白いマスカレイド仮面を被ったこーちゃんが、夏希さんを翻弄するようで翻弄されるようで。夏希さんの真後ろにぴたりと立ったこーちゃん、歌い出す夏希さん、途中からこーちゃんの声が重なってきて、まるで夏希さんの声がこーちゃんにとって変わられたようで、ビクッとおびえる夏希さん(萌)。ほんと夏希さん歌う→口パクに重なるこーちゃんの声、で夏希さんからこーちゃんの声が聞こえたように思えたもの。それで後ろから夏希さんの首脇に手をすうっとさしいれて……ひいい!(大喜び)
この場面を言語化するのは難しいのだけれど、とにかく翻弄してされて、なぶってなぶられて、突き放して放されて、自分のうちなるものであり、自分を外からみる客観的な存在であり……言葉で表すとすごく中二っぽいんですが(笑)すごくおもしろかった。能動と受動が一方方向じゃないというか、二人がくるくる入れ替わるような感じでもあり。その中で夏希さんがこーちゃんの仮面をとって自分でかぶるところがありまして、素顔になって不安で不穏な面もちで歌うこーちゃんをマスク・ド・夏希がひややかに見下ろす……いやあ、あの顔、たまらん。いや顔半分隠れているんだけど、冷たくて、乾いていて、たまらなかったです。
そうやって最後には二人が一緒になるというか、夏希さんが右腕をすっと横に差し出して、まるでそこからこーちゃんが吸い込まれるようにしゅるんと、夏希さんの後ろにぴたりと収まって曲が終わる。じゃん、と。あの動きはほんとすごかった。なんかほんとぴったり収まって。
背格好が近いからこーちゃんを選んだ、って訳じゃないと思う。こーちゃんのあの表現力があってこその選抜(笑)だったんじゃないかなあと。
最初の扉の最後は、夏希さん作詞のオリジナル曲でタイトルロールの「Beyond the Door」。これが実に今の夏希さんだなぁと思うのですが、ちょっとこの考察は後にまわすとして、曲の中で「いつからか君がそこにいて、いつでも君は鍵を持ってた」と何度も出てくる「君」が、こーちゃんを指し示していてね。後ろの階段から見守るようにこーちゃんが歌う夏希さんを見ていて。そしてお互い顔を見合わせて、こーちゃんが何かふっきれたようにリラックスした顔で、舞台袖にはけていく。
やっぱり「対比/半身」として徹頭徹尾描かれていたなぁと。
主題歌を歌いあげて「鍵は今わたしの手の中に」と扉をあけるまでの逡巡を乗り越えたかのように、舞台中央の扉の奥に夏希さんが消えて、第一部終了。
あ、もちろん休憩とかわかりやすい明示があるわけじゃないけれど、ここまでが最初の扉だったなと。
しかし夏希さんはほんと翻弄されるのが似合うわー(笑)。こーちゃんだけでなく、いち君や志乃ちゃん、三井君にもガンガン翻弄されている第一部でした。
……って、やばい、こーちゃんの話しかしてない(笑)
いや、場面数はもっとあったし、それぞれにも見せ場もあったんですが、何度も言っているようにこーちゃんとの対比がすごくよくてね……いや、わたしがこーちゃんに夢中すぎてこの文章ってわけでは、では、ない、と思う……(笑)
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09月27日(金)
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