ID:26167
マシンガン★リーク
by 六実
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■王家に捧ぐマシンガン4
安禄山といえば、新公で本役のトウコさんに「女をモノのように扱え」と言われた大真くん。その大真くんが本当に「女をモノとして」扱っていたよ!そう言ったトウコさんのアイーダをモノとして扱っていたよ!(転がりまわり)。一幕最後の場面で、アイーダが大真メレルカに縋るように「父親を助けて」と懇願するんですが、大真メレルカ、そんなアイーダを一瞬引き寄せて、そしてすごい半笑いを浮かべながらまた突き放すんですよ。……マジでモノ扱いだよ!怖え!敗者のエチオピア人に、自分と同じ人間とすら認めない無いエチオピア人の叫びを「馬鹿め」と哄笑するような感じで。どうとでもできるのにどうにもしない怖さ……。徹底している、徹底しすぎて怖い。けれども、当時のエジプトはそうだったんだ。当時のエチオピアに対してはそうだったんだ、そういう世界だったんだ……。
ちなみに立ち向かってきたウバルドをケペルと一緒に押さえ込んだ後(だったかな?)、自分のマントの埃を払うような仕草をするのですが、そこもまた徹底的に小芝居でいいなぁと思っています(そこは小芝居カウントなんだ)(うん)。
[メレルカとラダメスの話]
そんな風にエチオピアを認めない大真メレルカにとって、ラダメスのエチオピア開放宣言はまったくもって理解しがたい事だったと思うんです。エジプトの戦士としてのメレルカ。ラダメスがエチオピア開放を訴えた時、神官ネセルが「戦士たちの尊い犠牲によって……」という所でうやうやしく当然だと言うように受け答えをしているメレルカ。メレルカにとってそれが真実。それ以外は何もないし、当時のエジプトとはそんな国だった。だから本気でラダメスに対して「何故だ?」と……いや、多分「何故だ?」というのはケペルの方だな。ここでの嶺ケペルは、信じられないというように呆然としてたので(私が観た限りは)。大真メレルカはラダメスの言葉を受け止めつつも、ラダメスへの反論が今にも飛び出しそうな顔、「はぁ?つうか何言ってんのお前?」ぐらいなイキオイで。けれどもラダメスが諭すように歌いながら、皆の間を回り、メレルカの側にきたときにぽんとメレルカの肩を叩くんです。そこでメレルカははっとした顔をして、その叩かれた場所をじっと見つめます(ゆっくりっと手をそこに重ねようとしていた事もありました)。そう、一緒に戦場を駆け抜けた友の温もりがそこにある。大真メレルカはどう考えても、ラダメスの言う「平和」を絶対に理解しえない人だったと思うんです、「エチオピア開放」にも同調はできない。けれども、ラダメスに力強く肩を叩かれた大真メレルカがふっと考える、その「平和」という意味を。その主張を理解できない。けれども一緒に戦場を駆け抜けた友の言う事をならばと、理解してやろうとする。その主張は理解できない、でもそれを言ったのは紛れも無い「友」なのだ……そんな一瞬のゆらめきが見えたんです。
エチオピア開放が成り立ってしまった時、大真メレルカは愕然と肩を落します。やはり彼は徹底的にエジプトの戦士なので、エチオピア開放宣言は自分のそれまでを否定されたに等しく、何よりも自分がまったく人として扱っていないエチオピアの開放に、それこそ何の意味があるのか全く理解ができない、ありえない、信じられない。がくりと膝を落として、首を左右にふるメレルカ。ええ私も当然のように「意味がわからない」とアテレコしてました(笑)。
「意味がわからない」。それでもラダメスに向き合おうとしたメレルカは、やはりどこか暖かいというかハートフルというか……やっぱりこう、「慈愛」って単語が浮かんでしまったんですな(目を覚まして)。それでも彼の一番根底にあるのは戦士としての徹底的な線引きというか、問答言わせず確立している「エジプトの戦士としての自分」なんです。それに徹していながらどうしても隠し切れない優しさ(もう一回、目を覚まして)があったなぁと(もういいずっと寝言言っていてください)。ちゃんとラダメスとの間に「戦場で培った友情」があるんだなぁと思ってみました。
[メレルカとケペルの話]
そんな大真メレルカの佇まいが、隣の嶺ケペルといい感じに対照的でした。
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02月19日(土)
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