ID:26167
マシンガン★リーク
by 六実
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■ななどあメモその3
 またそれをユディットが延々と語るだけで、言葉だけの解説にすぎなくなってしまって。

 なにより、七つの大罪がユディット自身ではなくそれをとりまく事象であった事もどこか遠くて。


 ここまでやってきた七つの扉の話ってなんだったんですかねーーーーー?

 という気持ちになってしまった。なんか論点ずれてね?(笑)



 更にそれに続けてユディットは言う
「私は必要とされているのでしょうか?」
 そんな風に生きていることがつらかったユディットにとって、公爵は救い主であった。その公爵に求められた事にユディットが
「どれほど喜んだかおわかりになりますか?」
とそれに対して公爵は

「神がおまえを選んだ、それでは不服か?」

 つうか公爵、おめえ今ユディットの話聞いていなかっただろ?(真顔)

 羊をほふる娘だから求められた(ユディット自身を求めたわけではない)、ということはユディットにとってはショックだったはず。だってユディットは間違いなく公爵に恋いこがれていたんだもの。

 そこから「なんとなく運命論(爆)」に持っていく公爵。
「どうすればいいかわかっているはずだ」
 と、ナイフ投げて、自分をほふる事を示唆する公爵。

「私はおまえの羊だ」

 そうしてためらいながらも覚悟を決めたように、公爵をほふるユディット。泣きながらユディットは神への祈りのような歌を歌う。そうして公爵を胸にいだいて、暗転。




 えーーーーーーーーーーーーー(半笑)




 スズカツさんは、簡易な物語などおもしろくないと豪語するけど、それ以前に破綻しちゃってる気がするんだけどなぁ。
 それまで紡いできた七つの扉とか七つの大罪とかいう論点は思いっきりずれて、
 何のひねりもないストレートな説明せりふで論点がずれて、
 でもなんとなく雰囲気のいい、かっこよさげな台詞をはかせて終幕。
 舞台セットも照明も音楽も演出も役者もすばらしかったから、なんとなくよさげに見えるけれど……な、なにが言いたかったの?

 答えを出すことが正解ではないとスズカツさんは言うけれど、じゃあ、あなた何を伝えたかったの?それ伝わってないよ?いいの?と思ったなぁ。別に正解を求めているんじゃないの。ただ、何を伝えたかったのかが私にはわからなかったんだよね……。


 公爵を胸に抱くユディットで終わっていればまだよかったものの(「なんとなくよさげ」、な雰囲気にのっかったのに)、最後にまた暗い青ひげ城のセットの中、プロローグと同じようにうごめく従者たち、そして階段上から出てくるのは、公爵と色違いの衣装をまとったユディット。そうして冒頭の公爵の台詞を言って、終幕。



 厨二だ、実に厨二だと思いました、はい(笑)

 あともったいぶった割には公爵の罪がちゃっちくて(笑)、それもまた厨二感を助長しているような。




 ところでこのラストシーンは毎回印象が違いました。
 初見の時は、公爵の代わりにユディットがこの城の主になったように思ったし(初日のユディットちょう強かったもんね)(笑)。
 ある時は公爵よりももっと強大な力で君臨するもの、聖書を片手に断罪したように、罪を許した公爵に対して罪を裁くユディット。この後、すべての扉を回って、罪人を「屠殺」していくのではないかと思うほどに。
 ある時は公爵とユディット融合体みたいな(ふーじょんと言ったら六実さんそれ古いです、と某嬢に笑われた)(笑)
 ある時は、公爵の代わりに罪を受けるものとしてこの城に置かれたという風にも見えて。何故ならユディットは公爵を殺すことで罪を犯したのだから。


 毎回見る度に違って、それ自体はおもしろかったんですが、物語を補填するどころか混乱させるものに見えたなぁ(笑)。

 そしてそうこうしているうちに、ななどあサウンドトラックが発売になりまして、その解説にはこのラストシーンが「新たな宿命のはじまり」「永遠に続く贖罪」とありました。


 ……あ、そうですかー(棒読)









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06月12日(火)
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