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マシンガン★リーク
by 六実
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■昭和ハンサム、ベストエボシスト
 かたやキャピュレット家は「後天的」。生まれてすぐに憎しみを埋め込まれている。それはもう狂ってしまったモンタギュー家に対抗するための自衛手段な訳ですよ。目には目を、歯には歯を、憎しみには憎しみを。さらに「従兄弟同士の婚姻は禁止されている」もモンタギュー家の近親婚を繰り返して血が狂ったのを観ているから、だからこそ頑なに血を汚さない為に禁止している。当然モンタギュー家との婚姻も相手が敵だからというより、狂った血が入るからあらゆる手をつかって回避する訳です。

 マーさんの「ジュリエットを愛しぬけ」とかベンさんのみんなを説得するくだりとか、私はわりと唐突だなぁと感じているのですが、それもまた「狂気」からの覚醒と思えて仕方ないんです。


(設定もりすぎです)



[雪組メモ:女たち]

 そんな「先天的」狂気のモンタギュー家、「後天的」狂気のモンタギュー家でのキーパーソンは両ママだと思っています。
 ジュリママがティボさんに言う「キャピュレットの子供が最初に覚える言葉は『憎しみ』」、そしてロミママがベンマーに言う「おまえたちの中の黒い陰をどうすればいい」。
 男たちがまっすぐ「憎しみ」に走るのに対して、「嘆くのは女よ」と必ずしも「憎しみ」に染まっていない両ママ。
 いやジュリママも相当憎しみを露わにしているのですが、それが長年続いた両家のなんの根拠もなくなってしまった「憎しみ」というよりは「愛するものを守る為、奪われたが故の憎しみ」なんじゃないかなぁと。
 男たちはただ「憎しみ」に走り、子供たちは「憎しみ」に生まれる。その負の連鎖を断ち切ろうとしているのが、両家のママに見えるのです。
 だから、最後の霊廟場面で両家のママから和解が始まるのに「世界を変えるのは命を生み出す女から」という感じで、私の中ではすとんと落ちるのです。ちなみに両ママに次いで和解しているのは(見間違いでなければ)舞咲・花帆ペアだったりします。彼女らももちろん「女」な訳ですしね。






 以上、ロミオとジュリエットがでてこないロミオとジュリエットの感想でした(深読みしすぎる)。相変わらずこんなことばかり考えて観ててすみません。
 ロミオとジュリエットって本当はもっと単純な話のはずなんだけどねぇ……(苦笑)。
 ただこれはなんとなく自分の中で答えがでていて、そもそも二幕物にのばすのには無理がある題材というか。伸ばしたためにロミジュリ以外も深く細かく描かれることになり、そこに設定が埋め込まれてドラマが生まれているんだけれど、それを収拾しきれていない、よう、な……(収拾し切れてないのは宝塚のヒエラルキー(主演以外のキャラをあそこまではたてない)故なのかな、とぼんやりと思っています。
 だからすごく、愛の物語じゃなくて。両家の物語に見えてしまったんですよね、私には。


 まあ、そうは言っても観劇中は愛と死の考察、ぶっちゃけあやかぜさきなちゃんばかり観ている人の感想なので(…………)ほどほどにお手柔らかに(何を)。


 愛と死の考察はまた改めます(多分)。



 あと一回、東宝で観劇予定です。楽間際のあみえっとなので、それまでに復帰してくれることを祈っています。ムラでも見たけど、どっちのジュリエットもよかっただけに、ね。

03月07日(月)
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