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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■「南方人物周刊2017-4-24」金城武インタビュー・1
ぼくは、金城武という俳優であるだけ
――金城武との対話

女の子のこと、全然わからないわけじゃないよな

ーピーター・チャン監督は、3回あなたにオファーして、3回断られたと言っています。
4回目もまず断ったのですか。

金城武 そうではなかったと思います。
なぜかというと、ピーター監督は今回はプロデュースで、
一緒に長く仕事をしてきた優秀な編集者が監督をするのだと、
はっきり言ってくれていましたから。

また、脚本家にも非常にいい人たちが見つかって、若い人たちで、
要するに「七月与安生」の脚本家だと。
彼はこういう陣容で映画を作りたくて、ぼくに来てくれないかと言ったんです。
そのときは、自分が参加することで
ピーターの助けになるなら、いいなと思いました。

ーー3本の映画を断ったときは、何かぴったりしないものがあったからですか。

武 1本目のときは、ぼくにはとてもできない、
なんでぼくを選んだんだろうという感じでした。

―――当時は、既に大監督たちといくつも仕事をしていたでしょう?

武 そんなことない、そうでしたか?
(マネジャー:チャン・イーモウ監督とか)
ああ、チャン監督のときもそうでしたよ。
どうして、ぼくなんだろう、人を間違えてるんじゃないだろうかって。
そのときは、そういう気持ちでした。

ピーター監督のオファーをどうして断ったか、実はもう覚えてないんです。
それに謝絶であって、拒絶じゃないですよ。
彼には本当に感謝しています、ずっと機会を与えてくれて、
本当に申し訳なくなるくらい。

ーーいろんなところで、喜劇が一番好きだとおっしゃてますが、それはなぜですか?

武 喜劇は人を笑わせ、幸せにすることができますよね。
ぼくは喜劇はすごく難しいと思っているんです。
アクションとはまた別の難しさで、アクションは割と物理的な難しさだけど、
喜劇はたくさんのアイディアが必要で、
それを見える形で表現しなくてはならない。

喜劇はいくつかのレベルに分けられるかもしれませんね。
レベルが低いものは良くない、ということではなく、
低いレベルのものには、それなりの作り方があって、それもすごい。
パッと見るとめちゃくちゃだけど、みんな笑い転げるように作ることもできる。
それもすごく難しい。
それから、普通に演じているのに、見る人は大笑いするというのがあって、
それが高いレベルですね。

喜劇がやりたいなと思ったのは、
ぼくは最初の頃、台湾のチュー・イエンピン(朱延平)監督の映画に
いくつも出演してるんですけど、とても気楽に見られて笑えるという作品です。
監督はずっと冗談を言っているんですよ。
撮影中は出演者を誰彼となく笑わせていて、とても楽しい現場でした。
だから、あの頃は、喜劇ってどうしてこんなに面白いんだろう、
監督もなんていい人なんだろうと思っていました。
けれども、本当にちゃんと作ろうとしたら、難度はとても高いです。

――それなら、その後10年以上喜劇に出なかったのはどうして?

武 それは、実はマーケットの事情なんです。
喜劇がたくさん製作されているときは、喜劇のオファーが来ます。
中国が市場を解放した時代は、みんな一斉に大作映画や、軍隊物、
時代劇ばかり作ったので、受けるオファーもこうしたジャンルになる。
当時はライト・コメディは撮れなかったんでしょうね。

ーー今回、若い監督や脚本家と一緒位ラブ・コメディを撮った感想は?

武 みんなでわいわい楽しくやっていたという感じかな。
監督も脚本家もそれぞれ自分の考えがあり、もちろん、ぼくにもある。
ピーター監督は、みんなで自由にやりなさい、と言い、
たまに、これはダメだというときだけ、そう言った。
それなら、まあ、ぼくも俳優としての立場は越えないようにやりましょうと。

ーー意見がぶつかることもありましたか?

武 例えば(と、若い女の子の声音で)、
「こうなの! 私たちの年頃はこうなんです!」

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07月14日(火)
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