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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■金城武の子ども時代(「PUSH偶像」より)B(完)
これで最後です。
ゆっくり、と言ったけれど、やり出したら、早く済んでしまいました。
「全部で8本のCMに出演し、ゴールデンアワーのドラマが1本、
CDも1枚出しました。
近いうち映画にも出ますし、香港での仕事も始めます」
金城武はわくわくしながら話す。
2年前、華視テレビの夜8時の人気ドラマ「草地状元」に出演、
その演技は目を引いたが、声は吹き替えだった。
中国語が下手だったからである。
プロデューサーの陳昇(ボビー・チェン)は武が育った背景をもとに、
台湾語の歌「お母さんの目」(後に「夏の話」に変更)を制作している。
母親との交流を歌ったもので、歌詞(注・呉念真 作)も曲も感動的で心に残る。
1年経つや経たずで、金城武は一躍有名になり、アイドルスターの座を手にした。
香港の映画会社が「東方三侠(ワンダーガールズ)」の続編に起用、
歌手としての活動もすこぶる好調である。
昨年末には本誌主催の「10大人気アイドル」投票の栄冠も獲得している。
デビューするや、いきなり若者たちが熱狂するアイドルとなったのである。
ややとつとつとした口調で武は言うのである。
「ぼくあまりうまくないのに、どうしてこんな大勢の人が投票してくれたんだろう?」
アメリカ式の教育を受けた彼は、台湾生え抜きの歌手たちとは反応の仕方が違っている。
番組でインタビューされると、よく風変わりなことを言い、
時には他の人にからかわれる。
みんながよく使う俗語もよくわからない。本当に知らないのである。
しかし、人はそれを大目に見てくれたし、
かえってそれが独特な効果を生み出してもいたのだった。
今、仕事は順調だが、もしもう一度やり直すとしたら、何をする?
「実は今まで将来何になりたいとか考えたことがないんです。
前はごく普通の学校の生徒で、毎日頭にあるのは、試験のこととか、成績のこととかでしたけど、
ただ、1つだけ考えていたのは、サラリーマンにはならないってことです。
9時5時の生活はぼくには合わないと思う。
だからそうなりたくない。
でも、芸能人になるとは思ってもみませんでした」
では、芸能界に入ってなかったら?
「牛肉麺の店か、でなければ水餃子の店を開こうかな、なんて考えたことはあります。
お母さんの作る水餃子と牛肉麺は最高なので。
色々な店で食べるけれど、やっぱりお母さんのが一番おいしい。
もし店を持ったら、毎日ただで水餃子と牛肉麺が食べられるじゃないですか!」
まことに無邪気な答えである。
競争が激しく新人が絶えず輩出する芸能界で、
武が一番自信を持っているのは何なのだろうか? また一番心配なことは?
自分への要求は高く、期待に背かない
武はきっぱりと言った。
「自信があるのは、自分の個性です。
ぼくは取りつくろわないし、ぼくはぼくだと思っています。
CDが作り上げたぼくではない。
一番自信があるのは、自然で嘘がなく、縛られない人間だということ。
一番心配なのは、自分自身への要求を高くして、
支持してくれる人たちを失望させたくないと願っているけれど、
意志の力も能力も、まだ足りないから、みんなの期待に応えられないんじゃないか、
失望させるんじゃないか、ということですね」
昨年、ピカピカの新人として、早くも10代アイドルの座を勝ち取った。
武は興奮を隠さない。
「ぼく、本当にびっくりしてしまって、でもとても嬉しかった。
生活も180度変わってしまいました。
してはいけないこともあるし、行けない所もある。
アイドルとしての制限はいろいろあるけれど、
でも、ぼくにとっては、それらはどれもまっとうなことだと思います」
金城武の恋愛については諸説紛々であるが、彼は一体どんな女の子が好みなのだろう。
異性についてどう考えているのだろう?
武は言う。「世界で一番わかりにくいのが女の子ですよ。
この世が終わりになることを除いたら、女の子が泣くのが一番いやです。
泣かれると、本当にどうしていいかわからなくなってしまうんだもの」
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12月18日(火)
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