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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■後編の推しは「金城武」(太平輪@台湾)
前編(上)が何しろ期待外れの成績だったので、後編でどのくらい巻き返せるかが注目の的になります。
そのあたりの関連で台湾の記事を2つピックアップ。
初めは中国時報。
金城武は綺麗な顔を氷水に浸し、ツイ・ハークは編集をやり直す
金城武、ホアン・シャオミン主演の「太平輪・驚濤摯愛」のポスターと予告編が23日、公開された。
「上」が興行成績、評判共に失敗したジョン・ウー監督は、
なんらかの理由で一時「下」のポストプロダクションから外れ、
親友のツイ・ハークが編集をやり直し、物語の構成や画面表現を整理した。
「いいところは”下“にある」と考えている観客なら、映画のこの後の展開に期待できるかもしれない。
「上」では、キーとなる人物が誰も船に乗っておらず、
「下」でようやく映画「太平輪」全体を通じての大がかりな場面が登場する。
ストーリーは「上」を受けて、人々が乗船してからの生別死別を語る。
このとき、ジョン・ウーが得意とする感情描写と、人々の永の別れが人々の心を打つはずだ。
予告編では初めて手に汗握るカタストロフの情景を公開した。
ポスターは「半分の絶望、半分の希望」の状況を語っている。
金城武が演じる軍医はスチール写真では全身が水中にあり、女児をしっかりと抱いている。
あたかもその命を守っているようであり、固く閉じられた目は、
まもなく訪れる運命を静かに待っているかのようだ。
「上」である「太平輪・乱世浮生」は2014年12月に公開、
ナポレオンのワーテルローの敗戦のように興行成績も口コミもふるわなかった。
この中国版「タイタニック」と言われる歴史物語は、興行成績が映画のストーリーと同じく「沈没」、
16億台湾元の製作費に対し、わずか10億元しか稼げず、
「タイムマシンを乗り間違えた大作」とからかわれ、
ネットでは「歴史パニック大作映画を見るつもりで行ったら、なんと恋愛映画だった」とも突っ込まれた。
監督自身も「赤壁(レッドクリフ)」や「ウィンドトーカーズ」などの
スケールの大きな映画のときは、明らかに画面のコントロールがぼろぼろだと批判されている。
ジョ・ウーは男同士の厚い友情を描くことにたけているが、
今回はその暴力美学がはっきりと弱められ、あちこちで平和主義が顔を出し、
ロマンがありとあらゆる手を尽くし大げさに表現されている。
ストーリーは説明が冗長で、構成が緩く、意余って力足らず、見る者の心にまっすぐ届かない。
壮大な構成もどっちつかずで、浅く凡庸だ。
金城武、ホアン・シャオミン、チャン・ツーイー、ソン・ヘギョ、
長澤まさみといった大スターの助力があっても、観客には認められなかった。
ジョン・ウーは興行成績の失敗を認め、「世の中が変わった」からとしている。
ウーはかつてこう語っている。
「今の映画はテンポの速さを要求される。
だが私には、3分で描く内容を3秒ですませる映画は今後とも決して作れない」
ジョン・ウーとツイ・ハークは「男たちの挽歌」以来、数十年にわたる親友で、
ツイ・ハークは今回ジョン・ウーの苦心の大作のために特別に編集のやり直しを行なったが、
これは完全にボランティアの気持ちからである。
(中国時報 2015.6.23)
中国時報はちょっと意地悪い感じもするんですけどね。
2部作で船の難破シーンが見せ場になるなら、前半にはないのは当たり前だし。
1部でできなかったか、ということはあるでしょうが。
「レッドクリフ」のように第1部だけでもまとまりがあって、見せ場があればいいのかもしれません。
「太平輪・上」にもないわけじゃないんだけど、主人公たちが出そろって状況説明も済んだ「レッドクリフ」に比べ、
こちらは、シャオミン&ヘギョ以外は、伏線のままで物足りないんでしょう。
描き方が古臭い、という人の声も聞きました。
次はTVBS。テレビニュースを文字で書き起こしたものだと思いますので、
最後の「民衆」の言葉としてあるのは、記者との一問一答に変えてみました。
金城武と難破シーンを目玉に
「太平輪・下」夏休みシーズンを攻める
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06月25日(木)
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