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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■ビオテルム・イベントの報道
2紙のビオテルムのイベントのレポートを御紹介します。
どちらも、私的な味わいの文章になっているのが興味深い。
1本目は「え」と思われるかもしれませんが、
「スター」金城武の存在を照らし出すものとして、両方読むと面白いかと思います。
演技者としてますます面白くなってきた金城武ですが、
努力してなれるものではない「スター」としての存在意義も非常に大きいと思います。


金城武、あなたも老いるのだ

中国語映画界において、金城武は非常に特別なスターである。
引きこもって、たまにしか外に出てこないので、
スーパーおたく≠ニして有名で、全然、ファンを必要とするアイドルらしくない。
彼と何度も仕事をした監督は、彼を「うっとうしい男」と評するが、
それでも大勢の女性が彼に心を寄せる妨げにはならない。
商業公演には参加したことがなく、
自分の出演した映画のプロモーションにやっと登場するだけだが、
報道陣は彼と5メートル以上離れていなければならないルールがある。
要するに、もし、この世にまだスターになりたくない人間がいるとすれば、
それが金城武なのだ。

歳月は無情 たとえあなたが金城武でも

8月25日、ビオテルムはオムシリーズ、アクアパワー10周年祝賀のイベントを行ない、
アクアパワーチャリティ活動の開始を宣言した。
この日、会場を訪れたマスコミは特別に多く、
カメラマン以外は、基本的にすべて女性であった
――みな金城武をこの目でよく見ようと待っていたのである。
かつて、同じ上海で、ビオテルムが金城武をイメージキャラクターに起用したと
発表した時のことを思い出す。
彼が舞台に登場したその瞬間、会場中の女性記者たちは、
がしっと心を奪われててしまった。
普通のファンと何ら変わるところなく、私の耳にはどよめくような
「小武! 小武!」という歓声が響いていた。

そのときの彼は、明らかにびっくりしており、
恥ずかしそうな笑みを浮かべてその場に立ち尽くしていた。
そして今、金城武が台上に上がってきたとき、会場はしんとして声もなく、
カメラと携帯のシャッター音だけが聞こえていた。
6年前の大人しい黒スーツの姿と比べると、
カジュアルな装いの彼は明らかに少しふっくらしていた。
珍しく営業用の微笑みも浮かべていた。会場には、終始厳粛な雰囲気が漂っていた。

思わず時の移ろいに心を打たれた。
客席のマスコミはほとんどが30歳以下で、25歳以下もいる。
彼女らにとって、金城武は芸能界の先輩と言う方が近く、
「小武」と直接声をかける親密な空気ははもう感じられなかった。
それどころか、彼女らの中には、
目の前のアイドルに少し失望している者も少なくなかったのである。
「どうしてあんなベージュのパンツなのかしら、足が短く見える」とか
「おや、顔立ちはあんなにきれいだけど、
中年の脱毛の危機はやはり避けられないのかしら……」とか。

イメージキャラクターの一番のいいところは、ただで商品が使えること

インタビューの時間になったが、金城武はやはり人を千里の外に拒む≠ナ、
舞台と会場の記者の間には5メートル以上距離が保たれていた。
(うらむ気持ちは全然ない、司会者との間も少なくとも2メートル距離があったから)
ハリウッドで最もミステリアスなスター、ケヴィン・スペイシーが心に浮かんだ。
(この才能あふれる俳優はアメリカのトニー賞、イギリス映画アカデミー賞、
それにアメリカのオスカーを獲得しているが、
最もプロフェッショナルな芸能記者でさえ、彼の性傾向を知ることができないでいる)
金城武も、非常に用心深く自分のプライベートな生活を守っている。
こんなに長いこと、裏付けのとれない何枚かのあいまいな写真を除けば、
彼の女性関係についてはほとんど何も分かっていないのである。

客席から記者が質問した。
「あなたは商業公演に参加したことがありませんが……」
金城武はごくまじめに答えた。
「商業公演? 歌を歌うとかそういうことですか?」
本当に信じられないではないか、

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09月05日(月)
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