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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■「武侠」出資者・梅洪氏の話
久々の情報噴出に、寝不足の日々でした。が、それも終息。

ということで、「武侠」のプロデューサーの立場から語られている話が面白かったので、
これを2〜3回に分けて、カンヌは一段落と、しよう。

「武侠」の共同出資者、鼎盛文化産業投資公司社長の梅洪(メイ・ホン)は、
かつて広州電視台でディレクターをしていたことがあり、
「外来妹」などの連続テレビドラマを撮っている。
長年海外を渡り歩き、近年は文化産業への投資を行ない、
チャン・イーモウのイメージシリーズの他、承徳で文化産業圏を作り上げた。
映画への投資は、彼にとっては新鮮な仕事であるが、
いったんやるとなったら、対象は大物作品「武侠」なのだ。

国内の大事な記者発表会に出席しなければならなかったため、
梅洪は「武侠」のカンヌでのプレミア上映には間に合わなかった。
だが、その後、数日間訪れた中で、あちこち見て回り、収穫は多かった。

5月20日、梅洪はカンヌのビーチで小紙のインタビューを受け、
「武侠」制作班は、プレミア後の内部の反響に対し、愛情の部分を増やすと語った。
ということは、タン・ウェイの出番が増えるということでもある
梅洪はまた、ピーター・チャンの次の作品「血滴子」と「鍾馗」にも出資する。

「武侠」のカンヌ宣伝費用は1日2万ユーロ

――あなたはこの映画の6つの出資社の1つですが、いくら出資しているのですか?
それはどんなことに使われるのでしょう? なぜこの映画に出資するのですか?

梅洪 「武侠」の出資者は、星美(北京)影業有限公司、人人電影、我們制作有限公司、
鼎盛文化産業投資有限公司、江蘇広電幸福藍海影視集団、それに雲南電影集団です。
星美影業とチャン監督の出資額が一番多く、
星美は自身の映画チェーンを持っているので、なお都合がいいのです。
鼎盛文化の出資額は2000万元です。
最初は総額1億2000万と見積もっており、始まってからも足りなくなるのではないかと心配して、
追加を考えていましたが、その後、コスト管理がうまく行くようになりました。

1本の映画にかかるコストは主に4点に集中しています。
第1は出演者の報酬です。
今回我々がオファーした主要出演者は、全員一線の俳優のドニー・イェン、金城武、タン・ウェイで、
それ以外の出演者まで非常に有名な人たちです。
ジミー・ウォングや惠英紅、李小冉など、みんな素晴らしい。
第2は映画の舞台です。
この映画は雲南の騰衝で撮影しましたが、
清朝末期の時代の特徴を再現しなくてはならず、撮影地については条件がありました。
なぜ騰衝で撮影したのか?
雲南は少数民族で有名な省ではありますが、明朝末期に開拓のために
騰衝に大軍を駐屯させていました。
その上、交通が不便だったので、今でもこの地には漢民族の文化的特徴が
非常に完璧な形で残っているのです。
撮影の過程で、スタジオを建てたり、ワイヤーを使ったり、必要なものは何でも投入しました。
また、この映画はアクション映画なので、第3のコストとしてCG制作の分があります。
タイで一部分行なったほかは、ほとんど韓国で制作しました。
最後が、機械設備やスタッフの労働など、当たり前の支出です。
今あげたものには、プロモーションや配給は含まれていません。

――カンヌの街中で巨大な看板を見ました。非常に目を惹きました。
カンヌにいた人ならほぼ全員の目に入ったと思いますが、この費用はいくらだったのですか?
誰が出したのでしょう?

梅洪 アメリカの配給会社ワインスタイン社です。
この費用は非常に高く、日割りで計算すると、2万ユーロ、
これを10日間、映画祭の期間中ずっと掲げます。
今、パレ・デ・フェスティヴァルの向かい側のビルにありますが、ここは最高の場所です。
後で海沿いの大通りにあるインターコンチネンタル・ホテルの前にも掛けます。
1本の映画の全世界公開には、宣伝費用だけでも最低1000万米ドルを超える金がかかるのです。
我々は主に中国内地の宣伝をします。


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05月26日(木)
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