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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■號外1998年9月号B
はい、これがメイキングページ(これもちょっと小さな写真をお借りして)に
添えられた(別の筆者の)文章です。
この人は1994年のとき、同席したらしく、でもそのときの筆者とは名前が違うんですよね。
編集者だったのでしょうか?
MAKING OF PRIVATE EYE
友人が言うには、金城武はすごく人気があるそうだ。
15歳の従妹は、最近は金城武が大好きなんだと、私に言った。
テレビ局は、金城武がわずかな時間をさいて香港に戻って出席した、
新CMのための記者会見を現場取材している。
司会者が、金城武は将来、一番人気のスターの仲間入りをするだろうと話す。
だが、「號外」が金城武の表紙撮影をしたのは、これらより前のことだった。
撮影はすべて日本で行なわれた。
すべてはなるべくして順調にいった感がある。
要するに、彼には日本人の血が半分流れているのだし、
その上、容姿は完全に、東京の街中ですれ違う日本人の若者と同じなのだ。
熱を上げる女の子がこんなに多いはずである。
私には日本のドラマを熱心に見る習慣はない。
だが、彼のあの「神様、もう少しだけ」の視聴率は上々で、
日本の芸能界での彼のキャリアをさらに高みへ押し上げたように思える。
今回の撮影を担当するレスリーは、ファクシミリで、
日本の雑誌でさえ金城武の表紙写真を撮れないのだと書き送ってきていた。
だから「號外」の今号は、とりわけ貴重なのである。
6月末から7月初め、私は同僚たちと東京へ渡った。
その時期、ちょうど東京では「不夜城」が上映中で、
街中至るところに金城武の映画のポスターやステッカーが貼られており、
街全体が、突然、金城武の姿だらけになっていたのである。
ちらっと聞いたところでは、「不夜城」はまもなく香港でも公開されるとか。
そしてテレビのスイッチを入れれば、またもや金城武が、
新携帯のCMで、主役の建築家役をやっていて、
その懸賞つきストーリー当てクイズがあらゆるメディアに神出鬼没の有様である。
ただ……私は、「號外」で3年前に彼と撮影を行ったときの様子を今も忘れられない。
はにかみやで上品な表情で、スターぶったところがないだけでなく、
まっさらな紙のように言葉数少なく、ただ静かにピアノの前に座り、
うっとりしながら美しい音を奏でていた。
スーチーと同様、彼もこれといって特徴のない広東語を話したが、
しかし大変耳に心地よい。
私は個人的には、彼の主演映画がもし本人によるアフレコでなかったら、
むしろ見ない方がいいと思うものだ。
なぜなら、彼の神髄は、本来彼の語調とそこに込められる感情にあるのだから。
「恋する惑星」で、私が一番好きなシーンは、彼がコンビニやスーパーマーケットで
とりつかれたように賞味期限の切れたパイナップルの缶詰を探し回るところだ。
その落胆、その失意、その悲しみ、その虚しさが、
空き缶に埋め尽くされた画面にあますところなく表現されていた。
ただ、ため息の出るような遺憾の思いだけが心に残った。
現在に戻ろう。
「號外」の表紙に再び登場した金城武は、あいかわらずちょっと「クール」で、
ただその「クール」さの中には、まだまだすべて発揮しきってはいない実力が潜んでいる。
そして「號外」読者と私たちに、21世紀に金城武が引き起こすであろう一連の現象を
刮目して待たせるのである。
(WENDY SO 文)
さて、次の号は、赤壁さんが既にきれいに画像をアップしてくださいました。
ありがとうございます。
BBS ネタバレDiary 0:10
04月07日(水)
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