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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■金城武ミニストーリーA
続きです。
(3)金城武とコックリさんをする
林雲大師の灌頂に参加した後、金城武が、友達のT君の家で除夜ををすごそうと提案した。
友達のT君とは、金城武の一番仲良しの日本人の同級生で、
民生東路円環の名人ビルに住んでいた。
その夜、ぼくは金城武と同僚のMを乗せ、T君の家まで車を走らせた。
先に新中街のセブンイレブンでおやつとビールを買い込んで……
家に着くと、T君の両親がとても親切に挨拶をしてくれ、ぼくとMは過分なもてなしに恐縮した。
(日本人はみなこんなふうに親切で礼儀正しいんですよね)
金城武は日本語でT君とご家族と話をしていた。
どうやらT君とは相当よく知り合った仲らしい。
その後、T君の両親は寝るために部屋へ引き揚げ、
ぼくらはリヴィングで「酒を飲み楽しく騒いだ」。
……実際はただ、ゲームをやったり、おやつを食べたり、ビールを飲んだだけだったが。
やがて、金城武が銭仙(コインでやるコックリさん)をやろうと言い出し、
T君に大きな白い紙を用意してくれるように言った。
Mは筆をとって白紙にたくさんの円を描き、たくさんの違う字を書いた。
「ああー、コックリさんをやるの?」
ぼくは不意に怖くなった。
なぜなら映画でそういう碟仙(小皿を使うコックリさん)とか銭仙をすると、
後で恐ろしいことが持ち上がるからだ。
それにぼくはやったことがなかった。
それで「よくないよ、ぼくはやらない」と言うと、
「だめだ! ここに来たからには銭仙をやらなくちゃ」
と、金城武が厳しい顔で、少し脅すような感じで言う。
そこでぼくは「やむなく」一緒に銭仙をやることになった。
金城武が10元硬貨を1枚出し、3人はそれぞれ右手の人差し指で硬貨を押さえる。
金城武が口の中で言葉を唱えるのが見え、「神様の呼び出し」が始まった。
(ぼくはやったことがないので、よくわからないところがあるが)
それから質問を始める。
実を言うと、ややマユツバでもあるのだが、コインはひとりでに動いているようでもあり、
またぼくら3人の力で動いているようにも思える。
覚えているのは、金城武がこう質問したことだ。
「ぼくの新しいアルバムは何枚売れますか?」
(そのとき、彼は「温柔超人」を出したばかりだった)
なんと、コインはどんどん動いて、「8」の字を書いた後、止まった。
「わあ、たった8万かあ」
彼は「8万枚」と考え、少しがっかりした。
(なぜなら、当時ジャッキー・チュンの「吻別」や陳淑樺の「夢醒時分」は
いずれも100万枚以上だったからだ)
翌日朝早くから、金城武はまたCDのプロモーション活動を続けた。
会場に彼を送っていったとき、あまり気分が良くなさそうだった。
まだ、あの「新アルバムは8万枚しか売れない」が気にかかっているのだろう。
これが、金城武とコックリさんをしたいきさつである。
(4)遺失物のお知らせ:金城武の顔写真
遺失物のお知らせです!
金城武さん、あなたの顔写真はぼくのところにあります……
さて、金城武のデビュー時、ぼくとは同じ放送会社にいた。
後に、ぼくはパブを開き、
金城武は外国での撮影から戻ってくると、きまってぼくのパブに来てくれた。
あるとき、店を閉めようとすると、床に写真が1束落ちているのに気がついた。
これこそ、国際スーパースター、金城武の顔写真だったのだ。
おそらく、証明書類のために必要だったのだろう。
が、その頃ぼくはパブのことでとても忙しく、おまけに彼の事務所も移転していたので、
しばらく連絡がとれなかった。
そのため、今に至るまでこの写真を返す手だてがなかった。
その後、この写真を人に見せびらかすと、
いつも彼のファンが、その写真をくれとぼくを拝み倒すのである。
情にもろいぼくは、彼のファンをがっかりさせないため、こっそりあげたので、
今は2枚しか残っていない……
PS 金城武君、もしこの文章を目にすることがあっても、ぶたないで。
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10月13日(火)
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