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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■偶像物語 金城武C
スター・ストーリー 金城武C

     
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武 1994年はもうすぐおしまい、まもなく終わります。
そして……実は今年は、ぼくにとって大きな変化のあった年でした。
仕事面では、たぶん、こんなに歌を歌わなくなったんだ、
映画を撮るようになったんだなと思われたんじゃないかなと思います。
たくさんの映画に出たことは1つの変化でした。

音楽の方では、みんな、ああ、陳昇、陳昇、と思ってる。
でも、昇哥は、さっき言ったように、もうぼくのためにCDを作ってくれる時間がないんです(笑)。
自分でやるように変わらなければいけない。
多分、会社がいいプロデューサーを探してくれると思います。
会社も、「昇哥、昇哥」という感じはなくしたい、
金城武自身の感覚が生まれてほしいと考えているからです。

ぼくも、いつでも作曲を頑張っています。
例えばこのアルバム「標準情人」には、ぼくが作った曲は1曲だけしかありませんけど、
今回は新しい歌を試しています。
以前は曲を作るだけで、詞は書いていませんでした。
それは、学校では日本語を勉強したからです。
ぼくは詞を書けるんですよ、でも日本語だから、誰も意味が分からない(笑)。
だから曲を書くだけで、その後、比較的知名度のある作詞家に、詞を書いてもらっていました。

でも、このアルバムでは、1曲だけ作っていて、詞も曲も自分で書いています。
会社がそれを遣ってくれたので、ぼくもうれしいです(笑)。
ちょっと進歩したなと思えて(笑)。
でも、今、詞を書いているところです。このCDのこの曲よりちょっといいと思う。
だから、もしこの歌のこと、あまりよくないなと思っても、なんだと思わないでください。
進歩中ですから。

このアルバムも大きな変化があります。
つまり、見えますね、こっちのデビューアルバム(「分手的夜里」を見せる)のこんな顔から、
こんな顔に変わっています(と「標準情人」を見せる)。
顔が傾いてる(笑)。
いや、たぶん多くの人が少し大人になったと思ってくれるんじゃないでしょうか。
それは会社も、ちょっと大きくなったと思ってくれています。

成熟した味を出す試みをしていて、例えばこんな写真。
(敷物に横になっている付属のブックレットの写真ページを見せる)
こういう感じは……いわゆる男のセクシーさ(笑)。
今言った感じはあまり強くないのは知ってますが、でもこれは新しい試みなんで、
少し大人になったという雰囲気を感じさせる。
ぼくにとっては、すごく勇気のいる試みでした。
例えば新しいヘアスタイル、新しい服装、新しい雰囲気、新しい曲風。
今回の曲風として、比較的難度の高い歌を歌っています。
少し大人になった感覚にしたかったからです。

ああー、標準情人(基準を満たした恋人)ね……実は……
何ていうか……いわゆる恋人の基本というのは
ぼくにとっては……真心を尽くすこと。
お互いに騙さないことが一番の基本だと思います。

夢はいくつかあります。いつ実現するかわからないけど、大きく言って4つ夢があります。
1つ目の夢はつまり……CDのプロデューサーになりたいんです。
というのは、歌を作るのが大好きだから。なぜかわからないけど。
多分下手だと思う。でも歌を作ってる感じはすごい(笑)、すごいと思います。
歌を書いているときは、うっとりしながら歌って、ずっと歌い続けて、それが鼻歌になったり。
歌い終わると、自分で涙を流して、うん、本当にいい歌だって思う。
ところが人に聴かせると、大笑いされるんですよ。そういうことがしょっちゅうあります。
でも、あの感覚が好きなんだなと思うんです。
自分で自分の世界にうっとりしてイメージをふくらませる、そういう感じがとても好きですね。
だからプロデューサーになりたい、これが1つ目の夢。
少なくとも自分のCDのプロデューサーにはなりたいけど、
一番いいのは他の人のプロデューサーになることです。
だって……わかるでしょ、みんなが「わー、プロデューサーだ」と思ってくれる(笑)。


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10月01日(木)
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