ID:23473
武ニュースDiary
by あさかぜ
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■smart maxのインタビューB
これでおしまい。


――あなたと周喩が出兵を確かめ合う場面がありますね。
互いに琴の音色でそれぞれの心の内を表わす。
この「闘琴」のシーンのために、特に時間をとって古筝の特訓をしたとか。
練習のときのことを聞かせてください。

「ぼくらが主にしたのは、大体どのあたりで手を写すか知って、
音通りの位置に当てる練習をし、監督が求めている感覚を表現することでした。
古琴の演奏があるとわかって、もちろん、
映画会社はすぐ国宝級の最高の先生の演奏を見せてくれました。
見終わってたら、ぼくはもう弾きたくなくなりました。だって、不可能ですよ!
それはもう数十年かかって心と体と琴が1つに溶け合った技術であって、とても手が届かない。
演奏を見てかえってプレッシャーはもっと大きくなってしまいました。
監督も、もちろんぼくらができないのはわかっていて、
それに彼が要求しているのはそういうものではなかったんです。
求めているのは、表情であり、2人の英雄が琴で語り合っている感覚であり、
そういう味わいだったんです」

――人間ドラマ、アクション映画から恋愛映画、歴史映画等々、
あなたは様々な違ったタイプの役を演じてこられましたが、
以前、取材にこたえて、コメディーをやりたいとおっしゃっていましたね。
大体どんなタイプのコメディーの役ですか?
スターで言えば誰のようなタイプ?

「コメディーですか……人を笑わすことって結構難しいと思うんです。
泣かせるのは、雰囲気とかでできることが多い。
色とか画面とかカメラのアングルとか、環境的なことで、
比較的たやすくそういう感じを作り出すことができます。
でも、コメディーで人を笑わせるのはとても難しい。
特に、ある笑話がそれぞれ違う国の人をみんな笑わせるのはもっと難しいです。

ぼくは以前朱延平監督と映画を撮ったことがあって、
そのときの撮影はとても面白くて楽しかった。
朱監督もいい人で、あの楽しい日は忘れられません。
だから、実はあの楽しい時代をもう1度味わいたいと
思っているだけなのかもしれませんね(笑)。
でも、コメディーそのものは大きな挑戦だと思っています。
いろんな人のコメディーが好きです、
ジム・キャリーとかアダム・サンドラーとか、みんなとてもいいと思う。
それぞれの風格があって。
それと、顔つきや役柄は決しておかしくないのに、
おかしさを感じさせるブラックコメディーも好きです」

――最後に、「smart max」の読者にひとこと、お願いします。

「三国の歴史映画を見るつもりで『赤壁』を見るのじゃなく、
1つの娯楽大作を見るのだと考えてください。
ぼくはとても面白かったです。
正直、こんなに面白いとは思っていませんでしたし、
笑いどころがこんなにユーモラスだとは思っていませんでした。
たくさんのアクション場面にぼくは参加していなかったので、
映画を見て初めて、こんなに大がかりな仕事をしていたんだなあとわかりました。
それに、どの人物もよく表現されていて、
たぶんその特徴は1つ、2つぐらいだけだけれど、とても力がこもっていて、
見てとてもうれしくなり、ジョン・ウー監督への尊敬の気持ちを新たにしました。
例えば初めて関公が登場するときなんか、「わ〜、関公だ〜」という感じだし、
張飛を見ればとてもうれしくなる。なぜだかわからないけど。
みなさんも見て楽しんでください」  (完)


 BBS  ネタバレDiary   21:20
08月14日(木)
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