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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■娯楽亜洲のインタビューA(赤壁)(更新)●アルマーニ看板、今度は北京
昨日の続きです。


――それで、そのときに、もし自分で選ぶとしたら、
例えば孔明以外の役でどれに挑戦したいと思う?

武 もし、今選べるなら……。

――ええ。

武 曹操(笑)。曹操を……悪人を演じる。
でも、年齢がまだ足りない。けど、曹操はきっと面白いと思う。
というのは、実はこの映画は大好きななのだけど、監督の考え方は、すごく先まで行って、
多分遠いところから物事を見ている感じがするんです。
曹操は奸雄だと人は言うかも知れないし、悪者だと言うかもしれないけれど、
もし彼の立場に立ってみれば、
実は彼自身の人生のために頑張っているのだと解釈することもできる。
だから、この映画では、誰がいい人で、誰が悪い人かということは言わない。
ただ、互いが敵対しているというだけなんです。

――子供のころ、三国の話を読んだときは、諸葛亮はすごく年取った人だと思ってました。
印象かもしれないけれど……。

武 ずっとそういう印象ですよね。

――すごく成熟している、でも本当はこの赤壁の戦いが起こったとき、諸葛亮は実は27歳。
そして、世に出たばかり。あなたは27歳の諸葛亮を演じたわけだけど、
あなたは27歳のとき、何をしていたかなんて考えました?

武 (溜息を吐くように)映画ですね……。

――映画に出ていた……そのころは……

武 こう考えるだけです。みんな既に英雄のいろんなイメージを持っている、
とてもはっきりした印象を持ってしまっている、
だから映画では新しいのをやりたいとぼくらは思ったんです。
同時にあまり変えすぎると、受け入れてもらえるか、心配でもあった。
それと、ああいう扮装もよかったです。
見ればすぐ誰とわかるから。おそらく特に外国人は。
もし張飛がああいう格好でなかったら、関公がああでなかったら、
たぶん誰が誰かわからないと思う。それは良かったところだと思います。
でも、監督は英雄たちをそれぞれ、もっと生き生きさせるために、
たくさんのものを付け加えています。
もともと、衣装合わせのとき、ぼくが衣装合わせをしたときは、
ひげがいるのかどうか考えて、いらないと、さっぱりなくそうということでした。

――少し老けさせるかどうか、考えたのね。

武 それから、羽扇はいるかどうかとか。
後で、やっぱりあった方がいいということになりました。
で、考えたら27歳でああいうふうにひげを蓄えているのは、実は変なんですよ。
すごく老成した感じに変わったんです。

――今回の大がかりな場面を見て、すごく大変そうだとも思ったの。
だって、夏にたくさん服を着込んでたんでしょう?

武 ちょうど7月だったでしょう、4月に撮影を開始して、だから6月、7月で夏になって。
それから……ぼくは9月、10月までやっていました。他の人は12月までですね。

――とても暑かった。

武 とても暑かった。

――じゃあ、かつらをつけたり、ひげをつけたりしなくちゃならないのは、どうしたの?

武 そう、汗をかきっぱなし。
特にひげをつけると、あまり笑えなくて、ずっと我慢してました。
幸いぼくには羽扇がありましたけど。

――あの羽扇は本当に役に立ちました?

武 でも、それでもじわじわ汗をかきましたけどね。
汗をかいてしまうと、ひげが落ちやすくなるんですよ。
時代劇を撮るときは、いつも周りに人がいて、
(顔に手をわらわらとやる動作)ずっとポンポンポンと顔をたたいて
……そうやって汗を取るんです。ずっとポンポンとやってる……。
初めは、(両手で振り払うしぐさ)後にして、もうそれやらないで、と思ってたんだけど、
その後、慣れて、感じなくなった。
ずっとこんなふうにたたいてるんですよ。

――早く汗とって〜。
でも、映画を見ていたとき、劇場の中の人みんな、諸葛亮がセリフを言うとき、
この人は知恵者だから、すごく退屈だろうなと思っていたんですよ。
ところが、あなたが登場するたびに、みんな、アーハハと笑ってしまったの。

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08月03日(日)
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