ID:23473
武ニュースDiary
by あさかぜ
[6278611hit]

■「看電影」の記事・インタビューA
これで終わりです。


友情の基準

――「投名状」は実は兄弟の情と義を描いたものですが、
最後にそれがひっくり返されます。
現実生活で、こういう兄弟の情義のような関係はありうると考えますか?
あなたの今の境遇ではすごく難しいことでしょうかね?

武 ありうると思いますよ。
どんなときかというと、いろんな段階があるんじゃないでしょうか。
ぼくと友達との友情は、互いの信頼という基礎の上に成り立つものです。
相手の個性がどんなものか知っていて、押し付けがない。
でも、映画の中のような、集団を作ったり、党派にまでなったりするのとは違う。
自由自在で、取り決めのあるモデルは持っていません。

投名状は、あるモデルに照らして行動するもので、
最後には末弟の行動モデルになり、そのほかの兄弟の
このモデルに対しての見方はどんどん外れていきました。
現実の生活では1つのモデルというのはないだけでなく、
ときには、ぼくは相手のことを親友だと思っても、
相手もぼくのことを親友と思ってくれるとは限らない、ということもあると思います。

――それでは、あなたは友人づきあいの基準をどんなものだと考えていますか?
この話題をジェット・リーとアンディ・ラウとも話しました。
アンディ・ラウはこう言いました。
「ぼくの今のこの段階では、友人づきあいをするなら、経済的な要素は持ち込みたくない。
もし、そういうことがかかわったら、友達づきあいはできない」と。

武 彼らが言う「段階性」はとても重要だと思います。
兄弟の情だけでなく、恋愛、家族愛も、20歳のときと30歳のときとでは変わっている。
今おっしゃった基準は何か、どこにあるのか、答えはないんです。
というのは、人は絶えず変わっていく、相手も変わっている、
すべて過程だからです。

――「投名状」の姜午陽の残酷さは、恐れから出ています。
周りのもの一切を失うことの恐れです。
今の金城武は、大勢の人からずっと注目されて、羨む人も大勢います。
では、あなたが一番失いたくないものは何ですか?

武 生別でも死別でも、別れることは恐いですね。
一番身近なのは家族でしょ、
両親、兄弟姉妹、親戚友人、もちろん失うのは恐いです。
けれど、いつかは必ず失うのだと、友達も裏切るかも知れないのだと、
あるいは自分が人を裏切るかもしれないのだ、ということも考えなくちゃいけません。
そうであって初めて、選ぶということができる。
会社の仲間も同じです。
彼らが仕事をくれなくなる、そういうことだってありうることです。

――この映画は裏切りについても描いています。
もし、あなた自身が裏切りにあったとしたら、仕返ししますか?
もちろん映画みたいな極端なのではなく。

武 「何か理由があったんだろうか」と考えてみます。
もし、本当に彼なりの理由があったのなら、こちらが何をしようと役に立ちません。
それに、年齢を重ねるにつれ、多くのことに出会ったり、
見たりするようになりますから、20歳のころに比べ、いろいろと考えるようにもなりますよ。
「彼だって苦しいんだ、どうしようもない。
自分にできるのは、できるだけ彼に合わせてあげること、
それでうまく行かないなら、ぼくだってどうにもならないさ」とかね。
映画を例にとれば、二虎には二虎の理由がある、ってことです(笑)。

恋愛の抗体

――最近の調査で、西洋の女性から見た、もっとも素敵な男性は金城武だったそうです。
自分が世界レベルのかっこよさ≠ナあることをどう思いますか?

武 ほんとですか? それはヒゲがあるから? それともないから?(爆笑)
他の人にきれいですねと言われると、きまり悪いですよ。
それは両親がくれたもので、ぼくが自分で得たものじゃないですから。
だから、人に褒められると、いつも恥ずかしい。
それに、努力の結果じゃないのだから、褒めるものじゃ全然ないんです。

――あなたは「傷城」でも「恋する惑星」などの以前の映画の役でも、

[5]続きを読む

02月14日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る