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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■「看電影」の記事A●画像いろいろ
続きです。
さすが、本格的映画雑誌、俳優としての金城武を時系列で追い、
論評します。
ブラック・ユーモア
映画界に足を踏み入れた初めの数年間、
金城武の出演作品は、芸術と通俗の間をしょっちゅう行き来していた。
前述のきわめて通俗的な映画以外の、
「恋する惑星」と「天使の涙」は香港映画のすこぶるアートな作品で、
かつ、若さ溢れる金城武は、当時、今では見られない貴重な長所を持っていた。
彼の役は平凡なものは少なく、どれもかなり極端だった。
金城武の気質はウォン・カーウァイが起用する多くの俳優達とは違うものだ。
決してウォン・カーウァイ的ではない。
だから、カーウァイが作り出す映画の雰囲気の中で、
核心部分を作り出す者ではないが、しかし、最も輝きを放つ。
カーウァイの病的なセリフは、彼のこともなげな演技を通し、
ブラック・ユーモアの、あるいはブラック・センチメンタルの色を帯びる。
「ブラック・ユーモア」の「ブラック」の部分は監督で、「ユーモア」は彼だ。
というのは、彼の演技は非常に気任せだからである。
「ブラック・センチメンタル」のブラックは彼で、センチメンタルは監督だ。
彼の明るい若々しさと若者らしい反抗心のゆえに。
ウォン・カーウァイとの仕事は、自分にとって最も価値ある出発点だった、
と金城武は認める。
確かに、監督は自分と最も調和のとれた矛盾の対象を選び出すことで、
映画の感覚にバランスを与え、金城武の方はこのようなチャンスをしっかりとつかんだ。
これらの映画の成功が、彼をあれよあれよというまに
国際化への第一歩へと押し出したのである。
金城武が日本で最も注目を引くことになった映画は「不夜城」であり、
彼が最も多くの賞賛を得た映画の1つでもある。
彼の映画の中での境遇は、彼本人と非常に近いものだった。
映画ほど残酷な体験は決してしてはいなかったが、
それでも子ども時代、彼もまた確かに複雑な血筋ゆえ、のけものにされた経験がある。
この役は、あたかも彼自身に合わせて作り出されたかのようで、
だから、たとえあまりアクションやセリフによる複雑な演技がないシークエンスであろうと
――例えば、オープニングで、警察官に職務質問をされ、
表向きは平静だが、内心はどうしてよいかわからない。
だが、演技としては、わずか一言二言の、きれぎれの言葉を発するだけだ。
そして裏通りをひたすら歩んでいく――それだけで、
十分その心のうちが伝わってくるのである。
「不夜城」の金城武には、既ににカーウァイ映画のプチ・プル的ロマンの香りは薄れ、
ブラックの部分だけが跡をとどめていた。
しかし、夜が一番暗いときにこそ、光は最も明るい光を放ちうる。
それゆえ、「不夜城」の彼の演技はより力強いものとなっている。
だが、たとえこのようなはっきりした特徴を持った作品であろうと、
金城武を、ハードで物憂げな男のタイプに足止めすることはできなかった。
彼は相変わらず変化し続け、
我々が往々にして彼はこういうタイプの俳優になったなと思うそのとき、
突然その芸風を変えるのである。
もしかすると、彼自身の性格も非常にブラック・ユーモアであるのかもしれない。 (続く)
●画像いろいろ 23:20
@「傷だらけの男たち」DVD紹介が今日の朝日新聞夕刊に。
永千絵さんがコメント。
A「死神の精度」文庫版発売
もう、出てるらしいですよ、とのお知らせに、最寄の大書店へ。
表紙は単行本とは違います。表紙&各短編の扉ページには、
おそらく単行本の表紙と同じときに撮ったと思われる近藤良平さんと
風景の写真があしらわれています。
武は単行本と同じく帯に登場。また、はさみこみのリーフレットに、
映画化のお知らせが写真と共に載っています。
青いの全部「死神」。こんなにたくさん平積みに。しっかり映画の宣伝にもなってます。
BあるDVDのジャケット
大陸のDVD販売サイトに、あっけにとられるジャケット写真が!
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02月07日(木)
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