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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■VMAG(マレーシア)の記事A
16日の続きです。

最も真に近い幻覚 金城武 A

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――今までに共演した女優の中で、一番以心伝心で仕事ができたのは誰ですか?
あなたとジョウ・シュンはとてもよく息が合っていたと言われていますが、どうでしたか?

実際、みんなそうでしたよ。誰が一番というのは難しい。
誰とよくて、誰とそうでもないと言うのは難しいです。
この映画は、ほとんどジョウ・シュンとの場面で、
ジャッキーとは確か1場面あったけど、カットされてしまいました(笑)。
チ・ジニとは1シーンだけだったと思います。
もしジョウ・シュンがいなかったら、いろいろな感覚を演じ出せなかったと思う。
自分の持っているものだけで演じることになったでしょう。

――香港、台湾、日本で映画に出演していますが、
カルチャー・ショックはありましたか?

勉強なんですよ。
国が違い、言葉が違い、演じる内容も違う。
笑顔1つとっても、何通りかの演じ方がありえます。
それは文化によって感情の表し方がみな違うから。
どれが良くてどれが良くないというのではなく、みんな経験なんですよ。

――あなたはすでに相当な人気を得ていますが……

とんでもない……

――それなのにまだ目立つ演技賞を与えられたことがない、
これについてどう感じていますか?

ぼくは……賞ですよね? 興行成績ほど重要じゃないはずですよ(爆笑)。
だって興行成績が上々なら、みんなが嬉しいでしょう。
もし賞をもらえるなら、もっといいけれど、
でもそれはボーナスのようなものです。
賞に憧れる気持ちがないとは言えないけれど、
でも、それで頭がいっぱいかといったら、そんなことはない。
ぼくにとって一番重要なのは、出演する映画があるかどうかということで、
その次が映画の出来と成績で、賞のことは一番最後です。
賞というのは、実は年齢とも関係があって、もし自分が経験を積んで、
もし自然に演じることができれば得られるもので、
どれがほしいと無理矢理がんばるものではないです。

スターをインタビューするのは楽しい。
だが、その原稿を書くのは楽しくない。
個人的な意見はあまり出せないからだ。
もっともらしい文章でスターのイメージ作りをするのは嫌いだ。
レッテル貼りはしたくないからである。それは宣伝係に任せればいい。

スターに会うのは好奇心からで、それが満たされればOK。
いったい私生活とスクリーン上の役とどのくらい違うのか、
2つの世界で生きる人間は本当に人生を楽しく過ごせるのかが知りたい。
どのインタビューでも、自分の中で対照表≠ヘほとんど作れなかった。
銀河の星たちの裏と表は私の心に投影し、自分だけがやっとわかるだけだ。

だが、今回の訪問記は本物である。
全然編集しないまま公にしている。
一言一句、金城武が答えたまま収録しており、
こういう修整を加えていないインタビュー記事はめったにない。
私は本当の金城武を知ってほしいと思う。

金城武は、疑いもなく、最もスターらしいスターだ。
だが、珍しいことに、その飾らなさと偽りのなさは最もスターらしくない。
彼の恩師の陳昇(ボビー・チェン)は、見かけにだまされてはいけない、
実は金城武は土着の野暮ったいあんちゃんなんだと言っている。
この話にはいくらか誇張とユーモアが含まれているとしても、
ある部分までは、陳昇の言葉に私は心から同意する。

もし、普通の台湾男性が野暮ったいあんちゃんでも少しも不思議はないが、
金城武がそうだとなると、びっくり仰天だ。

まじめな話、金城武は当意即妙とは決していえない。が、答えは淀みない。
もし、記者がわざと困らせるような質問をしたら、
きっと対抗できないに違いない。
おそらく天性のままに答えるだろうし、嘘も決して言いたくないだろう。
そうである以上、できるだけ取材を受けないというのは、実は正しい。
神秘性が増すほど、人は好奇心をつのらせる。
好奇心が高まれば高まるほど、もっともっとと見たくなる。


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04月19日(水)
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